テレビの大罪 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 624
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103780

作品紹介・あらすじ

あなたはテレビに殺される。運よく命まで奪われなくとも、見れば見るほど心身の健康と知性が損なわれること間違いなし。「『命を大切に』報道が医療を潰す」「元ヤンキーに教育を語らせる愚」「自殺報道が自殺をつくる」-。精神科医として、教育関係者として、父親としての視点から、テレビが与える甚大な損害について縦横に考察。蔓延する「テレビ的思考」を精神分析してみれば、すべての元凶が見えてきた。

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医として、教育者として、一人の大人として、徹底的にテレビを叩いている。

    内容はテレビよりはよっぽどまともで、一部乱暴なところなどもあるが、あとがきで著者自身が述べるように、意図したものであるらしい。

    受験に対する著書は昔お世話になったが、考え方は今でも勉強になる部分もある。
    特に、テレビに出たがテレビに嫌われている人の立場からテレビについて述べる部分は非常に貴重だと思う。

    本書で述べられていることはテレビに対する改革を要求するものでもある。
    決して難しいことではないが、テレビのそれを変えるのは革命並みに難しいだろうと思う。

    感想として抱いたのは社会的な正義感に溢れている、という点。
    より多くの社会問題を解決するためにテレビを有効に使う、という視点がある。

    テレビに対して全く期待していないため、最近ではテレビに対して何も思わないが、このような視点からいくつかの手段が出てくるということは忘れてはいけないと思う。

  • MOTHER3というゲームボーイのソフト(確か・・・??)があった。
    普通のRPGで、なかなか面白いストーリーだった。そのゲームの中では、ある箱の存在をきっかけに、人々が変わってしまい、奇妙な世界になってしまう。悪者は、その箱をあちらこちらに普及させ、人々はその箱の虜となるのだ。
    その箱が何であるかとは、書いてはなかったが、明らかにテレビのことだった。
    テレビの功は、きっとたくさんあるのかもしれないけど、つまらない洗脳がなされ過ぎ。しかも民放などはタダのようなものだから、性質が悪い。TVの中の世界が、正しくて、格好よくて、基準であると、無意識に祭り上げているたくさんの人が読んだらいいなぁ。

  • 「『ウエスト58幻想』の大罪」
    「『命を大切に』報道が医療を潰す」
    「元ヤンキーに教育を語らせる愚」
    「自殺報道が自殺をつくる」...

    日本の放送局のバラエティ番組の多さにも呆れるが、それ以上に報道やドキュメンタリー番組ですら大きな問題を抱えているという精神科医からの提言。テレビが垂れ流す情報による影響力は強大なのだが、作り手側があまりに無自覚であることが深刻だ。

    そもそも公共の電波をタダ同然で使用し、免許制度によって競争からも守られている放送局には放送法による規制があり、「報道番組」「娯楽番組」「教養番組」「教育番組」の割合が決められている。が、現在ではほとんど形骸化しているらしい。

    政治すらテレビの影響力によって左右される現在、彼らを監視し、改革するためには、まず我々消費者が賢くなって、広告主を通じて行動を起こすことが必要だろう。

  • 「テレビでは個人的な体験の一般化が多い」

    「正義とは被害者と一緒に騒ぐことではない」

  • この本に書かれているテレビの罪:
    痩せすぎ礼賛
    反勉強・反エリート
    東京中心
    アルコール依存症放任
    老人を老人扱いし過ぎる

  • 良書ではなかろうか

  • 一億総白痴化
    大宅壮一さんが警鐘をならしたのが
    敗戦後から10年ほどたった1957年だった

    TVという存在はますます
    その度合いを強めている

    TVを観るという習慣が全くない私などでも
    やはりそうなのだ、とつくづく思ってしまう

    この日本という国は
    どこに行こうとしているのだろう…

  • 話題の本なので読んでみました。
    内容には賛成。ただ、ものすごくびっくりするような新しい知見や見識が得られた、という感じはないかな・・・。
    もともとテレビなんてそんなに信じてなかったし。

    テレビを疑ったことのない人は一度読んでみたらいいかな。

  • テレビの大罪
    テレビの影響は本当にに大きいということを改めて実感させてくれる本。若い人はテレビ不要という意見を強くした。一方、お年寄り向けには手軽な刺激という意味でテレビは必要なのだと再認識した。田舎では、お年寄りが刺激を求めて宝くじを買うという。決して一攫千金をねらっている訳ではなく。お年寄りに健康でいてもらう対策を考え、社会的経費を削減する努力が必要とふと思った。

  • 言っていることは正しいのだろうが、読んでいると気が滅入るのは何故だろうか。

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著者プロフィール

1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学)。和田秀樹こころと体のクリニック院長。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。1998年、2003年に日本人で初めて、米国最大の精神分析学派である自己心理学の国際年鑑Progress in Self Psychologyに論文が掲載される。
劇映画初監督作品の『受験のシンデレラ』が、2007年モナコ国際映画祭で最優秀作品賞受賞。公式ブログ、『テレビで言えないホントの話』http://ameblo.jp/wadahideki/ は、ほぼ毎日更新されている。

「2020年 『こんなに怖いアフターコロナ心の病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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