- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106103957
作品紹介・あらすじ
「特等席」に座り続ける国会速記者の証言は、そのまま戦後政治の裏面史である。ある者は東京裁判の判決文に関わって監禁生活を強いられ、ある者は吉田茂の「バカヤロウ」を聞き逃さず記録し、またある者は乱闘国会で前歯を失った。仰天の漢字誤読議員、田中角栄が見せた激昂、ずぶ濡れでなだれ込んできた安保デモ隊、中曽根康弘の思わぬ差し入れ-。「もの言わぬ職人」四十人が初めて固い口を開いた、本邦初の貴重な証言録。
感想・レビュー・書評
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読み物としては面白かった。
確かに、速記者サイドからのオーラルヒストリーはあまり読んだ記憶がなかったので、この着眼点は面白かった。 -
速記者は歴史の証人だなあ。
とてもおもしろかった。 -
とても興味深い本でした。速記と録音ではやはり違うと思うんですよ。機械の耳と人の耳は違うものだし。裁判所速記官もいずれいなくなるのですよね(´・_・`)
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サピエ図書館でダウンロードできる。
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心に残った中曽根康弘さんの言葉。
〜手を動かす速記者を見ながらよく考えて発言することで、発言の内容、練度を向上させる効果をもたらした。
録音機械に任せては、議員の発言が浅くなってしまう 〜
これはPC世代の人間への警鐘とも受け取れる。
ITが発達しても人にしか出来ないことの最たるものだと思うから。 -
国会の、本当の生き字引。そこで何がおきていたのか、おこったのかを、これほど近くで見聞きしていた人たちはいないだろう。
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2010年121冊目
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最初の方はそうでもなかったが、時代が近づくにつれてだんだん面白くなってきた。速記という裏方を通じて歴史を見るのもまた面白い。オーラルヒストリーの面白さを味わえた。
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国会を裏で支える人たちの裏話で面白い。
国会専門の用語が多いし、略語で筆記するから普通の人には理解できない。
吉田茂のバカ野郎解散に比べたら麻生首相なんて落ち着いている。
昔は漢字の読み間違いなんていくらでもあったそうだ。
東北訛りで、金融金庫をチンユウチンコと読む人もいたそうだ。
ハマコーの暴れん坊、暴言も面白い。
田中角栄さんも頭がいいが何を言ってるか理解できないことも多かったそうだ。でも田中さんも少年時代はドモリで悩んでいたらしい。それで山で大声を出していたらしい。そして後年は日本を代表する雄弁家になっていた。