日本人に生まれて、まあよかった (新潮新書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105692

感想・レビュー・書評

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  • 結局、日本人よ自国に自信を持て!(でも、英語はしっかり勉強しなさいよ!)ということ?

    中国に対して(だけでもないけど)ハッキリ態度を示さないから、あーだこーだ言われたことが、日本像となって世界には「そのように」見られている。
    アメリカのような戦勝国は、非人道的なことが為されていても、それはバッシングされない。
    しかし、明治期からの日本の革新には目覚しいものがあり、我々は古典を読んで、その精神的自信を得ると良い。
    あ、あとエリート教育促進すべし。
    ……という要約が上手く勘所を捉えられていなかったら、すいません。

    そうですね、まあ、仰有る通りかもしれませんが、何がそんなにカリカリさせるのか不明。
    朝日新聞にしても、批判的に語るのは良いのだけれど、姿勢があることそのものは言論の自由であるわけで。
    結局、読者のリテラシー能力を高めるしかないのでは、と個人的には思ってしまう。

    要するに、筆者の発散的な憤り部分に、付いていけなかったオチ。
    『菊と刀』についてはこちらは肯定的に、前に読んだ本では日本の隠蔽体質の根本として、否定的に書いてあった点は面白く考えられた。

  • レビュー省略

  • 海外で10年以上生活した経験から、「日本人に生まれて、まあよかった」という言葉に共感しています。とくに朝日などの自国批判を奨励する風潮に対し、広い視野から日本の美点、課題を語っており、よい知己を得たと感じました。

  • 2014/11/24図書館から借りてきた。
    ここで日本における軍隊の歴史を大観してみましょう。
    はじめて徴兵令が公布されたのは、明治六(1873)年のことです。大日本帝国は明治二十二(1889)年に発布された帝国憲法の下、明治二十七(1894)年から昭和二十(1945)年に至る五十一年間に日清戦争・日露戦争・第1次世界大戦、満州事変・日中戦争・ノモンハン事件、太平洋戦争を戦いましたが、その時代との対比において、昭和二十年から平成二十六(2014)年に至る六十九年間、戦わず戦死者を出さずに過ごしてきました。

    2014/12/6返却。

  • 本を読むのは、「自分の無知さを知るため」と同時に、「少しでも自分の知識を蓄えるため」、と思っているのですが、この本を読んで、自分の無知さをますます恥じました。

    非常にいい刺激になったのはもちろん、歩みが遅いながらも、自分の進んでいる方向が間違っていないことが確認できました。
    その一方で、間違っていたこと、勘違いしていたこと、曖昧だったこと、考察が足りなかったことなどについても、いろいろと確認することができました。

    そして何より、著者のスケールの大きさには脱帽です。

  • 『元旦から朝日を拝まずに、朝日新聞を拝んでいた・・』笑いました。

  • 自分の知識不足で難しくてなかなか読み進められなかった。右傾すぎるわけでも左傾すぎるわけでもない平川氏の主張はなるほどと思うことが多かった。一番印象的だったのは,最終章の平川氏のボツ原稿である。新聞やテレビの情報はそのまま鵜呑みにしてはいけないと改めて思った。感情論に走ると右傾化,左傾化しやすい。あくまで事実をもとに論じていくことが大切だと思った。自分の知識が浅く,吸収できない部分が多かったため✩2

  • 古典を読み込む事は大事ですね。やはり日本人としての教養を身につける。その上で、三点測量など複数の視点を持つことかな。
    また、自らに厳しくあってこそリーダーであると思う。(武士道精神(騎士道精神))

  • なかなかここまで朝日をこき下ろすのはないから結構爽快。それに古典をしっかり学ぶ必要があるってのも賛成。

  • 日本には国際的に擦れていない人が多い。
    中国では表立って毛沢東の悪口は今でも言えない。
    言論の不自由な中国ですが、日本の悪口は言える。その自由だけはいくらでもある。
    自然科学が普遍的であるように、社会科学や人文科学も本来は普遍的な学問のはず。

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著者プロフィール

1931年東京に生まれる。東大名誉教授。著書に『和魂洋才の系譜』『小泉八雲―西洋脱出の夢』『破られた友情―ハーンとチェンバレンの日本理解』『ラフカディオ・ハーン――植民地化・キリスト教化・文明開化』『竹山道雄と昭和の時代』他。

「2014年 『ラフカディオ・ハーンの英語クラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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