- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106106330
感想・レビュー・書評
-
筆者の主張が全て正しいと思っている訳ではないし、考え方という点では、第二次大戦における日本の戦いの意義と、安全保障については筆者とは真逆の見解を持っている。それでも、本書は意義があると感じた。まずこれは「放言である」という前提で書かれていること。放言とは何か、ということを考えながら読むべきだと思う。こういうロジックの仕掛けはなかなか素晴らしいと思うし、多くの人が考えるべきだと思う。
最近の作品を除いては、筆者の本はずいぶん読んできた。なかで「影法師」と「永遠の0」は素晴らしいと思っている。しかし、後者を戦争礼賛小説と主張する批判があると聞いて驚いたものだ。どう考えてもそのように思えなかったからだ。そしてその批判の文章を最近読んでなるほどと思った。本書でも書かれているまさに「曲解」というものだ。このような批判にまともに対峙していては疲れるだろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好き嫌いがはっきり出そうやし、万人受けするとも思えないけど、私は好きですよ♪
言いたい放題言ってるんだろうけど、そのまま普通に入ってくる内容が多いです。 -
言いたいこと言ってくれて、スカッとした!
自分は頑張ればできるはず、もっと違う力があるはず、楽しいと思える仕事がしたい…などなど、人生迷い続けてんなって思える人がしそうな思想だなーと。
自分はそれとは全く違う人間だとは言い切れないけども…笑
自分の尊厳威厳を守りたいがために、そういうこと思ったりするのかもしれないけど、まずは自分を正しく判断して、謙虚に、受け入れる姿勢って大事なんだと思う。そして理想だけではなく、まず目の前の仕事をとにかく一生懸命脇目もふらずこなしていくことが、実は理想への一番の近道なんだよなぁと思ったりする。 -
賛同できるところもあるにはあるが、やっぱりね。
-
2017.1.16 ブックオフ富士見2018.6.27読了
-
メディアの低質さというか、卑劣さがよく伝わってきた
この本が出てから10年近く経つのに改憲も進まず、阿倍さん襲撃があったり、頭が痛いですな -
2024.1.12
-
著者の作品はどれも魅力があり好きなんだけど、テレビでの発言やマスコミで取り上げられる印象とのギャップに、少しだけど本を手にするのを躊躇した時期があったけど、やっぱり面白い!全てが許容できるわけではないけど、どれも筋が通っていて痛快だ。「この人、叩かれることのストレスよりも、言いたいことを黙ったままにしておくストレスの方が大きいから」という奥様の言葉は最高。
-
ベストセラーを連発する人気作家である一方で政治的発言でも物議を醸す百田氏が、炎上覚悟で国民に訴える「放言の自由」。ちょっとした言葉の誤りや言い間違い・表現に対してヒステリックに攻撃するメディアや世論の怖さを例に挙げて、「言葉狩り」によって自由な言論を封殺しようとする原理主義的な勢力に対し、あえて「放言」で反発する。何の努力もせずに「やれば出来る」などと思い込んでいる若者たち、現状から逃げ出して「自分探しの旅」に出る若者たちを「バカ」と一蹴、「好きなことを仕事にしたい」・「人生はコスパで計算」などという考えの甘さと愚かさを断罪する。保守派の論客として「東京大空襲は大虐殺だった」「南京大虐殺は捏造である」「日教組は日本のガン」など、もはや炎上を通り越して「名言」とも呼ぶべき放言の数々は、朝日新聞などのメディアが目くじら立てて喰いつきそうな内容だが、百田ファンにとっては会心の一冊と言える。