戦略がすべて (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1349
レビュー : 130
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106484

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』著者、待望の新作! この資本主義社会では、成功の「方程式」を学べば誰でも「勝者」になれる――AKB48から東京五輪、就活、地方創生まで、社会の諸問題を徹底分析した24の必勝パターン。

感想・レビュー・書評

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  • 昨今は教養ブームですが、これから教養がますます重要であると述べる根拠は、本書の説明がこれまで私が見聞きした中で一番納得いくものでした。詳しくは本書を読んでいただきたいですが、著者の言葉をそのまま引用すると、「情報の爆発とその防衛による蛸壺化を経て、失われた普遍性を取り戻そうとする動き」が教養ブームだと述べられています。
    また、「コモディティ化された人材」というワードも非常に印象的でした。資本主義社会である以上、競争は避けられないため、簡単に代替可能な歯車のような「コモディティ化された人材」で溢れた会社や国は淘汰されてしまうことになるでしょう。そうならないための戦略を、個人レベルから国レベルまで一人一人がより深く考えていかなければいけない時期なのではないかと思います。

  • ありがちな日本の問題点を指摘するだけじゃなく、それに対して具体的な策を提示して解決しようとする姿勢に感服。

    一見、超合理的主義者ゆえに残酷なまでに冷徹に見えてしまうけど、徹底的に考え抜かれた戦略は社会問題を解決し、人々、弱者を助けるんよな。。この志の高さ、、かっこよすぎる。

    先生の著作を、言葉を胸に刻んで生きたい。

  • ベンチャー企業が非連続に変化して成長するときの全長として、優秀な人材が次々と転職して参画するという現象がみられる

    一見良い兆しに見えても実は衰退している企業の全長としては大量採用が行われ、学歴、社歴、職歴などのレジュメの見た目だけはよいが、個々人をみると個人の成果がハッキリしないという人材がかき集められるケースである

    まず、どの土俵なら勝てるかを見極め、勝てる土俵を選ぶ
    楽勝できることを徹底的にやる
    どの領域が勝てそうか見極めたら、次に資源をどう投入するかを決める

    場を作る 物理的な設備の効果だけでなく、ネットワークとしての効果も大きい

    資金援助を切実に必要としている人に対して、直接投資することが「カネ」の最も効率的な使い方

    才能と努力を成果に結びつけるには戦略が必要だ

    多くの組織で基本とされている合議制は、決してベストの結果を生むものではない

    イノベーションは少数意見から生まれる

    ハイリスクハイリターン型の投資に一定の予算を割り当てない限り、その企業が先細りになることは避けられない

    現代においては、書籍などで学ぶ知識だけでなく、教養としての人的ネットワークの重要性が増している

    自分の仮説と逆の考え方や事実を探し、それがどの程度信頼できるかという、反証的な視点で検証していく

    インターネットによる情報爆発は、世界をつなげるという理想と裏腹に、自分の狭い認識をお互いに再確認しあうとう真逆の社会を生むことにもなっている

    教養に一つの昨日は、アラン・ブルームの言葉を借りれば「他の考え方が成り立ちうることを知ること」にある

    多くのイノベーションは、他の異なる考え方を組み合わせることによって生まれる。そうなるとイノベーションを起こすための隠れた武器庫は、自分のしらない思考様式、学問体系、先端的な知識にならざるを得ないのだ

    何が教養か。極端に言えば、それは自分と異なる思想すべてを指す

    ローレンスJピータ教授 組織労働の法則 ある職階のなかで、成績の良い者が上位の職階に上がり、成績が悪いものはその職階にとどまる

    地方議員の位置づけ 単に地元の議会のメンバーというよりも、身近な代理人、市民向けロビイストといったほうが実は大きな可能性を秘めている

    日本という国は、初期に成功を収めても、戦略がないために最終的に失敗してしまう。だからこそ、日本人の組織は、意思決定のまずさを現場の頑張りでなんとか解決しようとする

  • 自宅マンションのゴミ置場から拾ってきた本の割に面白かった

    【概要】
    akb48やRPGゲーム、オリンピックや議員選挙、大学入試等に例えて戦略的思考の重要性について説いている。

    【構成】
    ①ヒットコンテンツには仕掛けがある
    ②労働市場でバカは評価されない
    ③革新なきプロジェクトは報われない
    ④情報に潜む企みを見抜け
    ⑤人間の価値は教育で決まる
    ⑥政治は社会を動かすゲームだ
    ⑦戦略を持てない日本人のために

    【心に残ったこと】
    ・自分の労働をコモディティ化させない
    ・頭の固い年上の世代のせいで力を出せないのではなく、年長者を主導する技を身につける
    ・書籍で知識を学ぶことと同じくらい、教養としての人脈が重要
    ・自分の仮説と逆の考え方を探して、反証的な視点で仮説を検証する
    ・昔を知らない若い世代こそ新しい環境にに挑戦する。古い世代は若者とコラボを図る
    ・選挙戦における戦略について
    ・日常のニュースで戦略的思考を妄想する習慣を身につける

    【感想】
    ・自分の会社における個人的戦略を考えよう
    ・若い部下の自由な意見を聞いて考えをコラボしよう

  • 戦略は軍事用語。意思決定は上から「戦略(ストラテジー)」「作戦(オペレーション)」「戦術(タクティクス)」の三段階。我々が日々の業務、目の前の仕事に打ち込むことは典型的な戦術レベルの話。戦略を考えるとは、今までの仕事を全く違うレベルで評価し、各人の強みを分析し、今までと全く違う努力の仕方をすることだ。「教養」とは何か。それは「自分と異なる思想」、普段自分が手に取らない本を読むこと。普段自分が会わないような場所に行くこと(例えば外国)。異なる種族の文化を理解すること。文化人類学のアプローチに近い。

  • イノベーションとは、革新ではなく「新結合」。戦略を考えるということは、今までの競争を全く違う視点で評価し、各人の強み弱みを分析して、他人とは全く違う努力の仕方やチップの張り方をすること。日本人の組織は、意思決定の不味さを現場の頑張りで何とか解決しようとする。戦術の失敗は戦略で補うことは可能だが、戦略の失敗は戦術で補うことはできない。だから優秀な現場が無能な経営陣をカバーしようとして現場が疲弊する。まさに前の会社がそうだった。

  • 戦略と戦術の違いについての入門書的な本。もうちょっと掘り下げた内容を期待してしまいました。

  • 「ビジネス書大賞受賞」ということで読んでみた。
    内容は、24の様々なケースに対する筆者の仮説と戦略が述べられている。
    感想を一言で済ませると、「タイトル負けしてるな」という印象だった。
    自分が20代前半だからか、勉強になる内容は少なく、あまり驚きも無かった。大賞を受賞しているということは、中年のビジネスマンにはウケるないようなのかもしれない。

  • 【2015年28冊目】
    各章ごとの具体的ケースを眺めた後に最終章のまとめを読むと「戦略」とは何かがよく分かります。
    企業にいると戦略の重要性はよく分かっているが、実際に戦略の絵を描ける人材はそうはいないことも知っている。

    自分がコモディティ化しないための仕事術を考えないとなーと思いました!

  • これからの社会を生き残っていくのに、どのような戦略が重要かという著書の得意分野。
    プラットフォーム側になれば、つまりはAKBを運営する側になれば、リスクも分散されて、仕事も調整しやすくなる。元締めが儲かるのだ。
    これまでの著者の作品がどれも質の良い物だけに期待が高く、今回の作品は新書のためか質量ともにやや物足りなかった。

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著者プロフィール

瀧本哲史(たきもと てつふみ)
?(生年月日不明) ~ 2019年8月10日
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授、経営コンサルタント。東京大学法学部で民法を専攻し、卒業と同時に同大学大学院法学政治学研究科助手に。アカデミズムで大変評価されていたが、マッキンゼー&カンパニーに入社を経て、投資家として独立。若い起業家を支援するエンジェル投資家として活動しながら京都大学で教鞭をとり、多くの著名人に影響を与えてきた。著書に、『僕は君たちに武器を配りたい』(ビジネス書大賞2012受賞)、『君に友だちはいらない』『ミライの授業』(以上、講談社)『武器としての決断思考』(星海社)など。2019年8月10日、47歳で逝去したことが16日に報じられた。

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