誰の味方でもありません (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108105

作品紹介・あらすじ

「正論」って、本当に正しいんだろうか。いつの時代も結局見た目が9割だし、血のつながりで家族を愛せるわけじゃない。多方面で活躍する著者が独自の視点で綴った、痛快エッセイにして現代社会論。

感想・レビュー・書評

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  • エッフェル塔に登ると
    美麗なエッフェル塔の
    夜景を望めない。

    転じて美しいものから
    美しいものは見えない
    と言う。

    モンパルナス・タワー
    からの眺めはパリ中で
    一番美しい。

    なぜならモンパルナス
    タワーを見ないで済む
    からだと。

    転じて醜い場所からは
    世界が美しく見えると
    言う。

    まあまあうまいことを
    言うなあと思いました。

    つまり、
    私自身やその居場所に
    ついて、

    そのいかにも恵まれた
    境遇に気付きなさいと
    いうことですよね。

  • 個人的に古市さんとか、メンタリストDAIGOさんとか
    好きです

    炎上しちゃうのも問題ですが
    本選びと同じで
    自分の興味あるもの買って読みまくるよりも、自分に関係ない本も手に取り読むことで知らないことを知れると思います

    炎上すると言うことは
    みんな彼らが気になってしょうがないんじゃん!!と思ってしまう

    炎上の内容は発言者の責任になるんで
    自分はどうこう口を挟むつもりもなく
    単純に
    【へぇ~そういう考え方があるんだ】
    【そういう見方もあるのね】
    と自分の引き出しを増やして行きます。

    でも言っちゃいけないことは駄目なんですけどね(笑)

  • けっこうサクサク読めて面白かったです。
    いろんな時事問題や話題になった人たちを扱っていたけれど、一番印象に残ったのは古市さん自身のこと。
    チョコレート中毒でダイエットのことばかり考えているなんて意外だわ。
    たまの毒もいいアクセント。

  • 情報番組のコメンテーターとしての活動の方が目立っている印象の古市さん。
    私自身はあまりテレビを見ないので、色々と評される(毒舌とか?)彼が、テレビでどんな風なのか分からないのだが。
    この週刊新潮に連載されていたエッセイをまとめた新書は、なかなか面白かった。

    ほぼ一回り歳が違うのだが、それ以上の世代間ギャップを感じる。
    私はきっと、彼が言う「おじさん」「おじいちゃん」の部類に入ってしまうんだろうな〜(性別的にはおばさんだけど)。

    こういう感覚の人たちが次世代を担ってくれているのなら、まだまだ日本も捨てたもんじゃない。
    2018年に書かれたエッセイなので、日本や世界各地を飄々とした感じで飛び回る様子と文章が随分と懐かしい時代のように感じさせる。
    コロナ禍の今、彼の行動パターンはどう変わったのだろうか。とても短いエッセイなので、もう少し彼の語りを聞いてみたくなった。2020.10.17

  • 書店で「お母さんはどんな本を読むの?」と子どもに聞かれ、「こういう本」と手に取った勢いでそのまま買ってしまった古市さんの著書。

    古市さんの本を読むのは実は初めてでした。(わが子よごめん)
    最後までおもしろく読みました。

    世の中が少し明るく、少し軽やかに見えるようになりました。
    研究者になって世の中を見たらいい。

    今から実践していこうと思います。

  • 古市さんね、嫌いでも好きでもないかなぁ。
    世間的にアンチも多いと思うんだけれど、そんなに嫌いにはなれないというくらい。

    小説の「平成くん、さようなら」も読んだし「絶望の国の〜」とかも読んだ。

    考え方が、いやそれはどうかと…と思うところもあれば、それは分かるわぁ〜!となるところもあって、考えを聞いていて楽しいと言えば楽しいかな。

    今回もある意味、らしいなぁ〜と思いながら読んでた。

    ちょいちょいと、この方の本はまた読むだろうなと。

    そして、こんな風な本出してみたいなと。

  • 一番納得したのが、おじさんとおじいさんの定義
    現状で満足して、これ以上の成長を望んでいない人が周りに沢山いるなと実感しました
    読書するしないの違いかもしれません
    いつまでも知的好奇心を持って吸収していきたいですね

  • 炎上する人は頭が良いから、物事を多方面から評価することができるのか、と納得した。
    炎上させるかは別にしていろいろな視点を持っていきたい。

  • なんとなく性格がサバサバしているのが
    とても軽く読めてすきです。
    パーンっと発言していくので気持ちがいい。

    私自身あまりニュースなどみなくて疎いので
    時事的なこともわかって
    知った知識を次の日に人に言いたくなりました(笑)

  • 肩書きは社会学者です。TVでは毒舌ですが、
    社会学者としての視点で現代社会のあらゆる
    物事に対して持論を語るエッセイです。

    現代とはIT社会を指しており、若者でないと
    こういう切り口ででは語れないなあ、という
    鋭い考え方がズバズバ出てきます。

    「炎上しやすい人はどんな人か」という問い
    に対する答えは「その人から見て、うらやま
    しくない人」だとか。

    マツコデラックスが炎上しないのも、あの
    体型であるがゆえ、という説には納得しまし
    た。

    あと「これは」と思った箇所を一つ。著者は
    中島みゆきに心酔しているようです。

    あるラジオ番組だったか、彼女に対する質問
    「挑戦するのだけど常に失敗続ける敗者と、
    安全圏を死守する日々で成功を収めた人では
    どちらを支持する?」という内容に対して、

    「一つ忘れているよ。失敗と成功の境界線を
    引くレフェリー以外は全部支持する」という
    答えをしたそうです。

    世の中レフェリーが溢れていることに対して
    中島みゆきさんの言葉を借りていました。

    ここだけでも読む価値はある一冊です。

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著者プロフィール

1985年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。2011年に若者の生態を的確に描いた『絶望の国の幸福な若者たち』で注目され、メディアでも活躍。18年に小説『平成くん、さようなら』で芥川賞候補となる。19年『百の夜は跳ねて』で再び芥川賞候補に。著書に『奈落』『アスク・ミー・ホワイ』『ヒノマル』など。

「2023年 『僕たちの月曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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