断薬記 -私がうつ病の薬をやめた理由 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108600

作品紹介・あらすじ

抗うつ剤や睡眠薬はもう嫌だ! “試行錯誤”を初めて明かす。減退する執筆意欲、日々の不眠、そして三度の自殺未遂……。心の支えとなる医師の協力を得て、「減薬」から遂に「断薬」へ――。うつからの生還に挑んだ大宅賞作家による衝撃の私記。

感想・レビュー・書評

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  • 弾薬のための凄まじい執念。他所ではなかった著者の「地」が多々出てくるのが興味深い。

  • 著者が最初にかかった精神科医があまりにもポンコツで、とても気の毒だと思った。明らかな多剤投与と相次ぐ診断名の変更。これじゃ余計に具合が悪くなるよね。。。

  • 2010年、うつ病と診断された。大量の向精神薬や睡眠薬を飲み、通院する日々。執筆意欲は衰え、日常生活を律することも叶わず、自殺未遂を三度も起こしてしまう。
    「薬はもう飲みたくない」。そのような思いから医療関係者への取材を敢行し、「減薬」に挑み、そして、ついに「断薬」へ――。 心の支えとなる主治医との出会い、専門医との協力、副作用への対処、草津での荒行のような湯治断薬……試行錯誤の過程をすべて明かした、大宅賞作家による衝撃の私記。 【目次】より
    第一章 うつになってしまった
    自殺未遂/双極性障害と診断される/三度目の自殺未遂……
    第二章 減薬を始める
    統合失調症と診断される/精神医療への疑問/田島治医師との出会い/減薬の症状に悩まされる/作家と向精神薬/喫煙と精神障害/SNSをやめる……
    第三章 ついに断薬へ
    松田史彦医師に話を聞きにゆく/減薬のコツ/草津の時間湯を知る/ついに断薬する……
    第四章 断薬のあと
    断薬後の苦しみ/なぜ書けないのか/どのような病院が良いのか/突きつけられた命題……

  • うつ病になり何年も薬漬けになっていた著者が、断薬にいたるまでのノンフィクション。草津の時間湯での湯治体験や、断薬を推奨する医師たちへのインタビューなどが興味深い。しかし服薬断薬以前に著者の人間性の最低さに唖然。すべて幼少期のトラウマが原因と自己分析しているけれど、いや、でもこれはないなー。

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著者プロフィール

1978年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。2010年、『日本の路地を歩く』(文藝春秋)で第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、「『最も危険な政治家』橋本徹研究」(「新潮45」)の記事で第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。著書に『被差別のグルメ』、『被差別の食卓』(以上新潮新書)、『異邦人一世界の辺境を旅する』(文春文庫)、『私家版 差別語辞典』(新潮選書)など多数。

「2017年 『シリーズ紙礫6 路地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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