生き抜くヒント (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 52
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108808

作品紹介・あらすじ

手洗いよりも、心の換気。老いと病いを道連れに、こんな時代をどう生きればいいのか。ユーモアとペーソスの陰に処世の知恵がキラリと光る。養生とコロナをめぐる35の「生き抜くヒント」!

感想・レビュー・書評

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  • とても面白いエッセーでした。
    健康に関するご自身の研究や考え、昔の体験談等をユーモラスに描いていて一気に読んでしまいました。
    読んでいると五木さんの人柄が伝わってきて心が少し軽くなるように感じるのが不思議でした。
    コロナ禍により、五木さんも当然のことながら、生活が大きく変わってしまったのだなと思いました。色々なことが落ち着いて、五木さんが心穏やかに作品を書ける日が来ることを願いたいです。

  • 内容もさることながら、表現が豊かな点で、学ぶところがたくさんありました。
    同じことを描写するにも、気持ちのこもった情景が表されているので、見習いたいと思いました。

    内容については、健康を大きな関心事としていながらも、「人はい稀ながらにして病人」だと思っていらっしゃるという、その考え方がユニークでした。

    趣味は「養生」だそうです。確かに。生きながら、日々、身体のメンテナンスをしているわけですよね。

  •  趣味は養生wとの五木寛之さん、「生き抜くヒント」2020.10発行、35のヒントが紹介されています。私のお気に入りは次の3つです。①三種の神器の変遷: 鏡・剣・玉→テレビ・洗濯機・冷蔵庫→パソコン・携帯・カード→あくび・ためいき・貧乏ゆすり(健康のためw) ②3Kの変遷: キツい・汚い・危険→高学歴・高収入・高身長→健康・経済・孤独(高齢者に大切なこと) ③コロナの時代: うつらぬ用心&うつさぬ気くばり。
     老いと病いを道連れに、ピンピンソロリに向かって、うつらぬ用心、うつさぬ気配り。石原慎太郎氏と同日生まれの五木寛之さん、今年90歳です。「生き抜くヒント」、2020.10発行、再読。①著者の養生は趣味、気やすめの遊びとか ②怖い転倒と誤嚥の予防は、すべての動作を(無意識でなく)意識して行うこと ③健康のための三種の神器は、あくび・ため息・貧乏ゆすり(理にかなってると思いますw)

  • 手洗いよりも心の換気
    『週刊新潮』人気連載から厳選35「生き抜くヒント」⚛️
    【私の体験的養生法】
    治すのではなく治める 、ボート漕ぎメソッド 、嚥下力は一日にしてならず 、腹巻きの偉大な力 、アンチ加齢の手段にあらず 、エビデンスなき道楽
    【意外といいかも】
    健康のための三種の神器 、ため息の効用 、コーヒーと高麗人参 、正しく風邪を引く 、貧乏ゆすりをドドンパで
    転ばぬ先の杖より前に
    【ボケたくはないが】
    この年になって怖いもの 、記憶力より回想力が高まる
    歌のアルツハイマー度テスト 、認知症を防ぐには
    人生後半の遊びごと 、人が世を去る適齢期は
    【こころの持ちよう】
    貧しき食にも歴史あり 、年をとると人間は変るか
    再び高齢者の運転について 、痛む脚にありがとう
    右へ左へブレながら
    【養生は健康法にあらず】
    うまいものは体に悪い 、健康・経済・孤独の3K
    夢と工夫の日々:ほどほどという事 :健康法と養生の間に
    【コロナの季節の中で】
    うつらぬ用心、うつさぬ気くばり 、世の中一寸先は闇
    生き抜くヒント 、スペイン風邪が示唆すること
    悲しいときには悲しい歌を ポストコロナの明日
    コロナの風に吹かれて 〜


  • 車と免許の話、この頃の若い人にはピンとこないのだろうなぁ。というか私もそのうち車や免許とおさばらの日が来るのだろうが、そういう思い入れあるだろうか。。
    一方、自動車椅子の話、
    自動車 椅子??っておもったら
    自動の車椅子。70歳以下立ち入り禁止。
    そういう時代なるかも。

    面白かった。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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