- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109492
作品紹介・あらすじ
脳科学者と国際政治学者が語り尽くす! 不倫は増えている。だがなぜ有名人の不倫はバッシングされる? 「愛ある」不倫も許されない? 異分野の知性が男と女、メディア、国家、結婚の真実に切り込む!
感想・レビュー・書評
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本書は現代日本の女性オピニオンリーダーとも言える二人が不倫や家族観についてカジュアルに語り合う対談集ってとこですね。
中野信子さんは新進気鋭の脳科学者で、著作も多数ありテレビでもよく見かけますよね。中野さんの著作は何冊か興味深く読ませてもらい脳科学的なものの味方や考え方を知り、新しいことを知る喜びを得ました。
お相手の三浦瑠麗さんもここ最近メディアをにぎわしている博学多才な国際政治学者ですね。キレキレで説得力ハンパない弁舌には、あ~僕もこんなに理路整然とロジカルに話せたらな〜と、時に羨ましくさえあります。
まさに才色兼備のお二人!(表現がジェンダー的に問題だと言われかもしれませんが個人の内心の感想なのでご容赦を。最近は発言一つ表現一つ気をつけねばならなくなりました。)
不倫とバッシング、男女の性差と権力、結婚の功罪について、時に脱線しながら自由に語られています。
芸能人不倫バッシングに関するお二人の見解には僕も全面的に賛同。その見解はネタバレになるんで書きませんが(笑
あと特に印象に残ったのは三浦さんの言う結婚観についての4段階構造ですね。
1階:経済と生活の安全保障
2階:親としての責任
3階:夫婦間の信頼関係・夫婦の愛情
4階:恋愛感情・性的関係
4階はあったらいいがなくても構わないだそうです。現実主義で堅実な考えですね~、サバサバ感が…(笑。うーんなるほど。これは批判を呼びそうですが考え方としてはわかります。
お二人それぞれの著作は、これからも興味をもったものは読んでみようかなっと
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脳科学者・中野信子さんと国際政治学者・三浦瑠麗さんの不倫に関する対談。
三浦瑠麗さんは、松原千明さんの訃報に際し、「テレビが不倫しても成立していた家族を壊した」とし、「聞いていれば松原さんの気持ちも分かるのに。(松原さんは)『家族としては大丈夫なんです』と仰ってるのに(リポーターは)『信じてるんですか?』とかバカな質問をしておろかだなと。それに比して、彼女の素晴らしさが際立った」と語っていた。
僕は常日頃、芸能人だろうと政治家だろうと、他人の不倫なんてどうでもいい、と思っているので、その記事読んでとても痛快だった。
そしたら中野さんとこんな本を出しているじゃないですか。
なんで、不倫はメディアやネットであんなに激しく叩かれるのか?
愛と倫について、大人の女性が、かなり小気味よく奔放に、そして大真面目に議論しています。 -
女性の立場から、そして脳科学的な見地と文化的な背景から不倫をどう捉えているのか?、そのディスカッションは大変興味深いものでした。
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「不倫と正義」中野信子、三浦瑠麗著|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles...「不倫と正義」中野信子、三浦瑠麗著|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/3059882022/06/01
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中野信子さんも三浦瑠麗さんも好きで、
三浦さんの本はこれで3冊、
中野さんは19冊目になっていました。
今まで何度か好きな作家さん同士の対談を読んで
「一人ひとりのほうがいいな」
と思ったことがあり、この本もそれでした。
なんでだろう?
お互いの良さを削いでてしまうのか?
このお二人の共通点は、ともに東大卒の美人
結婚前の家庭をあまり好きではないようにみえる
惚れ込んで結婚したという感じがしない
(そう見えるだけか?)
夫が似たタイプに分類される(林真理子さんに比べて)
不倫しそうにない夫
二人とも不倫を毛嫌いしてはいない。
だからもしかしたら、全然違うタイプの二人で
対談したほうが面白かったのかなと
個人的に思います。
ちなみにお二人の対談相手で面白かった対談本は
三浦さんは乙武洋匡さん
中野さんはジェーン・スーさん、ヤマザキマリさん
熊澤弘さん、内田也哉子さんでした。 -
犯罪でもないのに、なぜ不倫ばかりが叩かれるのか?
特に最近はその傾向が強くなっているように感じる。
可愛い人気女優と結婚してしまったばかりに、浮気でテレビ界を干されてしまったお笑い芸人も記憶に新しい。
彼が顔も知られていないような一般女性と結婚していたなら、おそらくここまで叩かれなかっただろう。
人はなぜ「自分が被害を被ったわけではない赤の他人の浮気にそんなに目くじらを立てるのか?」という疑問に切り込んだ一冊。
脳科学者の中野信子さんと国際政治学者の三浦瑠麗さん。
最近中野信子さんの著作にはまってよく拝読しているのですが、三浦瑠麗さんは失礼ながらあまり存じ上げておりませんでした。
二人とも「不倫に対する考え方」としては私に近いかなと感じました。
決して良いことではないけれど、赤の他人が糾弾することでもない。
その人が仕事をしっかりやっているのであれば、そのまましっかり仕事にも精を出してほしい。
仕事とは関係のないことで仕事を干されるのは理に合わない。
というのが持論ですが、おふたり共そんなお考えなのかな、と。
ただそこは著名な学者お二人の対談。
話が深いところに入っていくと、いろいろな知識を交えながら論理的に意見を出し合っていて、ふんふんと納得いくことが多かったです。
マスコミの「自分たちが儲かりさえすれば」的な風潮に嫌気が差している方にはぜひ読んでほしい一冊です。
※一部事実と異なる部分がありましたので、修正しました。 -
不倫はあって仕方ないものだとは理解した。でも、された側の感情は?「人間だからあることだよね」「それぐらいって水に流しなさいよ」って言われているようだった。
じゃあ、これからの子育ては?された側の気持ちは?と突きつけたくなるような内容だった。
作者の方が不倫をされた側になったらどのような反応をされるのか、是非見てみたい。 -
とある脳内物質の多い少ない、その受容体の多い少ない、等によって、不倫もし易い体質、性質があるとか。となると、LGBTQの様に当人にとってはその体質、性質に抗うのは苦しさを伴うもの?なんて思ったりもしたが、不倫をするか、してしまうかどうかは、結局のところ、そうなりそうな時に自分にブレーキを掛けられるかどうか、だけなのでは?と思う。ま、それも、色んな脳内物質の多少によってブレーキ掛け易い、掛けにくいがあるのかも、だけど。
お二人の議論は、家制度、女性の地位向上の歴史、法律の変遷等と絡めて次々と続きますが、ちょっと高尚過ぎるというか。不倫に走ってしまう人はその時そんな事考えてないし、バッシングする人は正義感に突き動かされてると思っていても、その根っこはやっかみだと思うし、もう少しドロドロした所を掘り下げた議論を期待してたけど、知性溢れるこの二人ではこうなるんでしょう。少し残念。 -
220812*読了
昨今の芸能人の不倫に対するバッシングに違和感を感じていたので、お二人が「好きにすればいいじゃん」と言ってくれているのに、「そうだよねぇ」と共感。
三浦さんの妹さんがおそらく私と同い年で、確かに世代間の価値観、考えというのはあるな、と思います。
不倫がバレた時に配偶者を傷つけてしまうのは間違いないので、決して推奨すべきものではないんだけど、他人の家庭に対してとやかく言うのはいかがなものか、というのは本当に思う。どうでもいいやん。
そのバッシングの根底にある妬み、嫉妬みたいなものを言語化してくださっていて、なるほどと思いました。
時々、意見は異なるものの博識なお二人の対談はテンポが良くておもしろかったです。
いろんな人がいて、社会があって、その社会も変化していくわけで、今の倫理が決して永遠ではないということなど、ふむふむと頷きながら読めました。 -
頭のいい女性2人の対談だから、
凡人には読み解けない部分もあった。
「おわりに」だけ読んでも醍醐味が味わえると思う。
不倫だけじゃなくて
多くは家族とか結婚のシステムに関する
見解だった。