- Amazon.co.jp ・マンガ (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107714398
感想・レビュー・書評
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読了後しばらく涙を止めることができなかった。
生きることと死ぬこと、そして罪と罰の対比が繊細なタッチで描かれている。幸せとはなんなのか、生きるとはなんなのか。
空気のように当たり前に存在していながら、答えを出すことができない命題に改めて向き合うことができた、美しい漫画作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
死刑について、
いろいろ考えさせられます。
美しくて儚い恋のお話。
しあわせを感じるのって難しい。 -
何回読んでも泣いちゃうなぁ……。
加害者に対しては、やっぱり憤りを感じざるをえないけど、なんともやりきれない。。。 -
よかった。佐伯ミズの描く美人はほんとにきれいだし、男の人も美しい。原作が小説らしくて、話がしっかりしてて読ませる……
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韓国語版の小説を、韓国語を集中的に勉強していた時に読んだが、分からない箇所はそのままだったので、コミックでも読んでみたい。
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コミック
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自殺未遂をくりかえす孤独な元ピアニスト・樹里と死刑囚の青年・祐の出会いから始まる喪失と贖罪、絶望と希望の物語。不幸な境遇に育った祐、愛さない母を振り向かせたい一心でピアノを弾き続けた樹里。ともに心に傷を抱えた二人がぎこちない触れ合いを通し、癒されていく過程が切実に染みる。
「殺人現場を目撃した人は死刑制度の存続を
死刑執行現場を見た人は死刑制度廃止論者へ
人の出す答えには結局エゴが含まれていて
どなたか偉い方がそれでいいとおっしゃってくだされば
こんなに悩むこともないだろうに」
佐原ミズさんの繊細で透明感ある絵柄が清冽な雰囲気を引き立てる。
最初は無表情だった祐がはにかむような笑みを浮かべるさま、人を寄せ付けないオーラを放っていた樹里が輪に溶け込み人懐こく微笑むようになるさまが丁寧に描かれ感情移入してしまう。
結末はわかっていたけど終盤は切なくて涙が出た。
「初めて人に生きてほしいって言われた」
希望と絶望が交錯する祐の言葉が胸に刺さる。
読んでよかったと思える本だった。本当に。 -
生きることは死へと向かっていってるのだ
それを痛感させる
人は人でしか癒されないのかもしれない -
佐原ミズさんの静謐な空気感の中で凄絶な熱がある作品。この物語の結末がある種予想通りに進むだけに切ないです。
人を殺して罪を犯した人を死刑制度で裁くのは自分は違うと思うと、昔恩師が言っていたのを思い出しました。
罪を償うこと、人を許す事、生きる事、、もっと多くの人に読んでもらいたい作品です。本屋だけでなくて学校の図書館とかにも置けばいいのに・・と勝手に思ってしまいました。