ケーキの切れない非行少年たち 1 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107723420

作品紹介・あらすじ

少年院に収監される非行少年たちの中で、少なくない確率で知能障害の少年がいる……! 『「子供を殺してください」という親たち』の鈴木マサカズ最新作!!累計60万部突破の新書漫画化! 少年院と知能障害の闇に迫る!!

感想・レビュー・書評

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  • 精神科医の六麦克彦は、勤務する少年院で、ケーキを上手く三等分出来ない非行少年と出会った。

    田町雪人、彼は仮退院式で、『もう誰も悲しませたくありません』と言っていた。
    あれから4年。
    まさか、再びこの場所で再開することになろうとは...

    決して、犯罪=知的障害ではありませんが、そこに何か関係があるのか?
    知的障害への対応の難しさに、考えさせられました。

  • あなたの「普通」とわたしの「普通」と彼彼女の「普通」は果たして一致しているのか。
    学校教材になる内容。
    社会の有り様を考えさせられます。

  • 原作は難しいのかな?と気にはなるけど避けてきた本でした。
    漫画になったことにより、親近感と読みやすさが増してすっと話にのめり込むことができました。

  • ずっと気になっていた本の漫画版を電子書籍で見つけたので、早速、読んでみました。
    少年院に入所している少年たちの実態。
    ・社会の変化で犯罪者を減らすのともできるのだろう。
    ・当たり前は、人の数だけある。
    そのようなことを思いました。

  • iQが低く家庭環境が悪い。
    そんな少年たちが非行を繰り返す。
    障害児として守られるべき存在が被害者となり、そして加害者となる。
    初めて見る世界に驚いた。
    少年院を出たあと、社会に出て頑張ろうとするが、そこでも認められず、結局犯罪を犯してしまう。
    iQが低い障害児をどのように周りの人は対応するべきか。
    家庭に問題がある場合はどうしたらいいのか…
    現実を目の当たりにした。

  • りんご全部3分割にすればいいって考えちゃったてへ
    模範解答ができなきゃいけないなんて思わないで済む世の中になればいいと常々思います

  • 紹介文を目にした時、これは読んでおくべきだなと使命感に強い気持ちで手に取りました。内容としてはタイトル通り重いものとなっている一方、文章は読みやすかったです。さまざまな意見があるものとは思いますが、日本の実状として、理解するきっかけをいただけた事に感謝しています。

  • 障害グレーゾーンの少年少女を主な題材にしている作品。一人一人をしっかり深堀していてわかりやすいし面白い。原作が読みたくなった。

    家族が原因にもなれば救いにもなるのが難しい。

  • ニュースとか見てると自分には信じられないようなことしている人がいてびっくりするけど、こういう人たちもいるんだなあ...と複雑な気分になった。軽い知的障害を持っている上に罪を犯した、となるとやっぱり本人達はかなり生きづらいのかなぁ...と考えさせられたし、そういう子達が35人に1人もいるのは驚いた。
    車校に通ってる時に、座学はどうしてこんな簡単なことを繰り返して強調するんだろうな、と思っていたけど、社会にはそういう子達がいるんだってことを当時の自分に教えてあげたい。
    でもそういう子達を、かわいそうって思うのも違うと思うし、軽蔑するのももちろん間違っているし、自分はどうやって接していこうかなと思った。

  • 新書より読みやすいです。
    学校にこのような子達がいることを忘れてはいけないなと思いました。

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著者プロフィール

立命館大学教授、児童精神科医。一社)日本COG-TR学会代表理事、一社)日本授業UD学会理事。医学博士、日本精神神経学会専門医、子どものこころ専門医、臨床心理士、公認心理師。京都大学工学部卒業、建設コンサルタント会社勤務の後、神戸大学医学部医学科卒業。大阪府立精神医療センターなどに勤務の後、法務省宮川医療少年院、交野女子学院医務課長を経て、2016年より現職。児童精神科医として、困っている子どもたちの支援を教育・医療・心理・福祉の観点で行う「日本COG-TR学会」を主宰し、全国で教員向けに研修を行っている。著書に『教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ』『性の問題行動をもつ子どものためのワークブック』『教室の「困っている子ども」を支える7つの手がかり』『NGから学ぶ 本気の伝え方』(以上、明石書店)、『身体面のコグトレ 不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング【増補改訂版】』『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング』(以上、三輪書店)、『1日5分! 教室で使えるコグトレ』(東洋館出版社)、『ケーキの切れない非行少年たち』『どうしても頑張れない人たち』(以上、新潮社)、『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』(扶桑社)、『境界知能の子どもたち』(SB新書)などがある。

「2024年 『身体をうまく使えるためのワークブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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