人間失格ではない太宰治: 爆笑問題太田光の11オシ (SHINCHO MOOK)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107902009

感想・レビュー・書評

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  • 太田光さんが選んだ太宰作品、ということで太田さんの太宰作品への思い入れインタビューなどさぞかし満載なのだろうと期待して読んでちょっとがっかり。本当に単なる太田光選の太宰短編集です!再読したのは中島京子さんの「一週間で太宰を一気読み」という企画が読み返したいからでした。ユーモア溢れる語り口で太宰全作品を解説する中島さん。私もお伽草紙苦手なのでうなずきまくりでした。あと太田さんは「右大臣実朝」がフェイバリットとのこと。それなら短編いくつか削って実朝収録してくれよ〜と思った。

  • 太宰は人間失格とヴィヨンの妻(と一緒に文庫に入ってた短編)という
    所謂、後期の死に向かっているような頃の作品しか読んだことがなかった。
    「太宰治ってこんな人なんだろな。。。」みたいな?
    この時代の作品を読み慣れてない私には難しいことも多いけど、
    それでも太宰治には惹かれてしまう部分が多くて他も読みたいなって思ってた。

    そんな私にはちょうどいい短編集。
    まさしくタイトルの通り【太宰治=人間失格】と思ってる人が、そうじゃない太宰治を知るにはちょうどいい。

    朝起きてから寝るまでの出来事を女の子が語ってる「女生徒」とか、
    性格がそれぞれ違う五人兄弟が物語を連作してく「ろまん燈籠」とか、
    昔話を題材に太宰的に解釈された「お伽草紙」とか。
    単純だけど、これも太宰治なんだ〜と知ることが出来た。
    ・・・それでもやっぱり太宰治本人に興味をもっていかれてしまうんだけど(^_^;)

    間に挟まれた著名人のエッセイとか年表も、初心者にはちょうどいいと思う!
    坂口安吾の「フツカヨイ的」というのがすごく印象的だった。

  • 私もどちらかと言うと破滅願望の太宰より、中期の明るいほうの太宰が好きですね。なので、これはどれも好きな作品ばかり。
    でも「桜桃」は入ってないんですね。。。

    全作品の書き出し一覧が付いているのは、なんと言っても便利!画期的! 太宰の場合、結構書き出しで覚えていたりするので。

  • 暗いイメージの太宰だけではない作品が詰まっている。
    個人的には「女生徒」が好き。

  • 世間一般の“太宰治”の先入観から入らない入門書としては良いのではないか、
    「女生徒」も「魚服記」も入っているね、何度でも好き。
    太宰治のバラエティ豊かさがさらっと分かるのでいいんじゃないですかね。
    私ももっと読書したいと思いました、彼を。

著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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