今夜は眠れない

著者 :
  • 中央公論新社
3.39
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本棚登録 : 197
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120020919

感想・レビュー・書評

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  • こんな幸せなミステリーを読んだのは初めてかもしれない。…いや、あんまり読まないジャンルってのもあるので。前半の悪意に気持ちが潰されそうになりつつも、コミカルな筆致助けられ、幸せな謎解きに導かれる…素敵な読後感でした。

  • 宮部さんの少年シリーズ(と私が勝手に呼んでいる)。1991年作。
    とても綺麗な作りで、あまり嫌な感じが表面に出てこない。
    マスコミネタになるような事件に巻き込まれたときの、身内の反応、近所の反応、世間の反応などは、後になればなるほどリアルに詳しく書き込まれるようになるが、このあたりではまださっくりと書かれているにとどまっている。
    放浪の株屋澤村の最後の大博打の話が、さわやかなファンタジーとして描かれていて、なんとなくさらっと読み流せてしまう。
    しかし、後でよくよく思い出してみれば、父親の緒方行雄という男は、そこまでするような男なのかという疑問が湧いてくる。若い頃から浮気ばかりして、そのくせ自分を棚に上げて妻を疑いなじるなんて、それだけで愛想を尽かしてもおかしくないと思う。ちょっと取り乱したくらいで許せるなんて、なんだか信じられないと思ってしまった。ずっとぎくしゃくしてきた夫婦なのになあ。
    まあ、そこが一世一代の大博打、ということなのかもしれない。
    それにしても島崎くんはすごい。スーパー中学生である。

  • 図書館で借りて読んだ本。
    おもしろい!引き込まれるお話。

  • 母親が過去に知り合った男から5億円の遺贈。夫は疑惑を抱き家を出た。息子は疑惑を解明するために友人と種明かしをしていく。最後には再び家族の絆は強く結ばれる

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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