詩小説

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 15
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120029721

作品紹介・あらすじ

ひかれあい、わかれゆく大人の男と女の風景。時代というフィルムに鮮やかに焼き付けた小説集。数多くのヒット作をうみだした阿久悠がはじめて綴る詩(うた)の世界。

感想・レビュー・書評

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  • 28編の作者の詞をタイトルにした28編の短篇集、それぞれの曲に思い出があり、この曲が街に流れていた自分は、どんなことを考えていただろうかと思いながら、読みました。作品ごとに噛みしめるように読みました。できるなら、阿久悠さんの作った詩をまた聞いてみたい。

  • 村上春樹は「短編から中編・長編を産み出す」手法を用います。短編では狭められていた・抽象的だった表現がひも解かれ、世界観が広がりその表現が新たな世界を産む…というのが動機だったとおもいます。

    この本は「時の過ぎゆくままに」「五番街のマリー」など阿久悠の詩作品を短編に広げた一冊です。詩が発表されて平均30年(レビュアーの勘調べ)経過し、時代が変わっているので解釈に一抹の不安を覚えたのですが余計なお世話でした。当時(主に70年代)の世界観・空気をそのまま真空パックしたような/詩のような文章達がそこにはありました。

    当時親交のあった故・上村一夫に漫画化してもらいたいとおもいました。

  • 歌うように。

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著者プロフィール

1937年兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。82年『殺人狂時代ユリエ』で横溝正史賞、97年菊池寛賞、99年紫綬褒章、2000年『詩小説』で島清恋愛文学賞、03年正論新風賞を受賞。2007年、逝去。

「2018年 『君の唇に色あせぬ言葉を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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