新しい教養を求めて (中公叢書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120030246

作品紹介・あらすじ

現代日本の混迷の奥底には「教養」の衰退という底流があることがようやく多くの人に悟られてきつつあるようだ。日本の再生のためには、「新しい教養」が築かれねばならない。それでは、それはどのようなものとなるのか。かつての「教養主義」のどこに問題があったのかを再検討。21世紀日本の「新しい教養」の有り方へのヒントを提供する一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は教養に関するエッセイ集である。新聞・雑誌・学会誌に出たものを集めたものだ。基本的な態度は『日本型「教養」の運命』に書かれている様子と変わらない。教養を論じるには教養がないといけないと再認識した。表題になっている「新しい教養」はⅠ総論に書かれている。それは次の5つが柱だという。今後の研究のヒントにしたい。
    1.マルチ・カルチュラルな教養
    2.ヴィジュアル・メディアn重視
    3.ボランティア活動などの積極的評価
    4.新しい古典の選定母体
    5.新しい理想主義の必要性

  • 新教養主義を目指す。今日、前の上司からメールで丸山真男や西田幾太郎が古典かね、といわれた。そうか時代ごとに教養、古典、知の文化も変わるのだ。英語とコンピュータだけの人間を育てるようではダメ。教養こそ人生の糧。

  • 大学生や、大学受験を考えてる人には是非読んでほしいですね。ラストの対談の章はおもしろかった。

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著者プロフィール

1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書『昭和戦前期の政党政治』『天皇・コロナ・ポピュリズム』(以上、ちくま新書)、『昭和史講義』『昭和史講義2』『昭和史講義3』『昭和史講義【軍人篇】』『昭和史講義【戦前文化人篇】』『昭和史講義【戦後篇】上・下』『明治史講義【人物篇】』『大正史講義』『大正史講義【文化篇】』(以上編著、ちくま新書)、『戦前日本のポピュリズム』(中公新書)、『近衛文麿』(岩波現代文庫)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書)、『帝都復興の時代』(中公文庫)、『石橋湛山』(中公叢書)、『二・二六事件と青年将校』(吉川弘文館)など。

「2022年 『昭和史講義【戦後文化篇】(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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