- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120037214
感想・レビュー・書評
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小川さんの小説はどれも脆さと暖かさが交じり合って読み終わった後に「ものすごい感動」とは違った種類の感動を感じる。この作品もまさにそんな感じだった。
すごく危なげな雰囲気を感じるのに決して崩れないところがこの小説の要だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一年間の、親戚の家で過ごした少女朋子の物語。
カバと、喘息の美少女ミーナと、その家族、ハイソな暮らし、本、淡い恋。
淡々と、でもじんわりとあたたかく、少し切ない記憶。
大人の事情を垣間見たり、永遠の別れもありつつ、成長する。 -
しばらく本を読んでいなくて、久しぶりに落ち着いて読んだ。
静かに物語が進んでいき、ミーナや、家族みんながステキだった。
ポチ子や米田さんとのお別れには涙した。 -
半ばくらいまで
なんか淡々とした話しだな、って。
ミーナの行進。
ってカバに乗ってるだけじゃん!って。
そんな風に思いながら
読み進めてたら、途中から
ググッとイイ感じ。
朋子の語りがイイ!
最後もイイ!
こんな感じの本は初めてだったなぁー。
そう、挿入されているイラスト、イイ感じ。
最初多すぎ?と思ったけど逆にこれが
本をイイ感じにしてくれていたのかも。 -
やさしくてあたたかい時間がゆっくりと流れる。
このまま、あと何百頁でも続いて欲しいと思った。 -
目を閉じると、あの芦屋の家が浮かび上がってくる◎ポチ子大好き☆☆☆
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264.2010.6.3
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ミーナ
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著者様の作品で、今のところこの話が一番好きかも。ショッキングな出来事や本来ならどろどろになるだろう出来事も、素通りでなくうまく消化されて、読後ふわっと暖かい気持ちに包まれました。うまく感想がまとめられないのが悔しい。
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二人の少女が芦屋で過ごした一年の物語。
心の奥にある秘密の小箱を開けるような、静かで密やかで、幻のような日々…。
読み進めるほどに味わいが増してくる小川洋子さんの文章に、ただただ感服しました。