国境事変

著者 :
  • 中央公論新社
3.20
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本棚登録 : 423
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038891

感想・レビュー・書評

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  • 難しい…
    一見平和に暮らしているけど水面下では何が起きているのか計り知れない。

  • 誉田哲也さんの生み出したもうひとりの刑事とも言うべき東警部補のお話
    東のキャラクターが物語の核となっているような
    公安警察の葛藤のようなものも落とし込まれてる気がする

  • 国防を巡って繰り広げられる暗闘

    相変わらずテンポ良く読ませるが、ストーリーの大きさの割に最後はこじんまりと終了。小説では悪者として登場しがちな公安の血の通った姿を描く視点には好感が持てる。

  • ジウシリーズ途中から読みだしたので、頭から読もうと思い。良いでだしだと思います。

  • 2019.8.7

  • よく考えてみたら、これまで誉田作品は女性メインのものばかり読んでいたかも。ちょっと新鮮。
    相変わらずガツンとくるテーマ。やっぱり「がらっとひっくり返そう」という思想はあらゆるところで生まれ続けるのだろうか。

  • 「ジウ」シリーズで活躍した捜査一課の東警部補が活躍します。

    新宿にある在日朝鮮人の会社社長が殺害され、帳場に詰めた東警部補。

    その会社には公安のマークが付いていた。

    北朝鮮への送金疑惑を調査していた公安だが、事態は北朝鮮体制転覆を目論むグループの存在が見えてくる。

    祖国への感情に揺れる殺害された会社社長の弟・在日3世の青年がキーマンとなり、テーマは大きく膨らんでいく。

    革命を目論むグループが持ち出した秘密兵器をめぐって、舞台は国境近くの対馬へと舞台が移っていく。

    裏で革命のシナリオを書いていたのは・・・

    公安という正体の分からない警察機構のミステリアスな感じがよく出ていたと思います。

    国益を守るためなら何でもありなのかという気もしますが、国交の難しさもよく表現されていると思います。

  • とにかく面白かった!(^^)!警察小説ってある意味定番の流れがありますが、本書の展開は時折どの視点からなのか?になってしまうほど、多面的な展開でした。在日朝鮮人を軸に、公安警察、刑事警察、北朝鮮、中国、アメリカと最後の最後までどう繋がるのか、ワク×2しながら読めました。誉田哲也といえば、ストロベリーナイトやジウが有名ですが、個人的には本書がベストです(^^)/

  • 人が死ぬたびに切なくなった。
    国際…というか日朝関係などに興味を持つきっかけになりそうです。
    地元や身近には在日という人物はいないので、在日とは何か、を考えさせられます。

  • 2007年初版だが、現在の平昌オリンピック前の北朝鮮・アメリカの一触即発の状況に近い。北朝鮮の姿勢は、飢えた国民が凍えた大地の土となるのを横目で見ながら偽札と覚醒剤、ミサイルと核で世界を脅かし綱渡り的に現体制を維持している。北朝鮮はこれまで循環型の社会機構を構築しようとせず、農業は大量農薬による破滅型、経済は闇市が活況で公営化するなし崩し型、重工業は不良在庫過剰型、国家運営は腐敗、国益は強奪、日本は拉致被害者は戻らず、朝銀破綻で国庫負担を余儀なくされ、偽札大量流入、サイバー攻撃、テロの脅威に晒されている。物語は、北朝鮮の亡命反体制分子がアメリカと謀りミニニュークで体制転覆を画策し、日本経由での持ち込みを事前にキャッチした日本の公安がアタッシュケースに収められた核をめぐる内容。日本の公安はこの作戦の事実を握り、今後の対米交渉を有利しようと画策、それ対してその記録を奪われまいとするCIA、そして日本の国家警察が入り乱れる。この作戦に使われた在日北朝鮮二世、三世とそれを取り巻く翳が物語の基調でなんとも言い難い。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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