夢は枯れ野をかけめぐる

著者 :
  • 中央公論新社
3.29
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本棚登録 : 144
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120039713

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーとしては物足りないんだけど、本書の魅力はそこではないと思いました。ラストの台詞にグッときます。失うものがあるからこその人生じゃないですか。誰だって、そうでしょ?

  • 早期退職者の羽村祐太がご近所トラブルに巻き込まれて、でも華麗に事件を解決!っていうシリーズかと思いきや、ちょっと最後の話は切なかった…。
    やっぱり認知症介護とか家族トラブルとか悲しい現実が見えてくるのと。
    最後の雪子さんの「失うものがあるからこその人生」って、そうなんだろうな。

  • この作家さんの本は、どれでも感想を書くのに困ってしまう。なぜなら、感想を書こうとすると本の内容に深く関わってしまうから、何時の間にかネタバレ、という事になりかねない。今回は、先の話が次に関わっていく連作短編集。メインのテーマは「介護」なのかな?田野倉も介護しているので、これは身につまされる事ばかり。する側とされる側の対比が上手い。この作家さんは「女性が書いてるんじゃ?」と言いたくなるほど人の内面を書くのが上手いんだよね。ただ、ラストの一篇がいきなりな展開で最初は驚きます。

  • 西澤さんにしては、実生活に即した重いテーマを扱っていた。主人公の羽村祐太は究極の草食系だな。読み終えて、ふと思った、この人、女性経験あったのかな。風俗に通うというイメージでもないし。高齢化社会の日本が避けて通れない様々な問題が取り上げられているが、読み終えてみれば、純愛物だった。

  • (収録作品)迷いゴミ/戻る黄昏/その日、最後に見た顔は/幸福の外側/卒業/夢は枯れ野をかけめぐる

  • 昔SFを愛した人に!

  • 生ゴミにはなりたくない。

  • 最終章がズドンとくる。

  • モテモテなのに自覚してない残念なおじさんの話。

  • 2011 11/6

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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