リクルート事件・江副浩正の真実

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040764

感想・レビュー・書評

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  • 戦後最大級の経済事件とも言われるリクルート事件の全て。

  • まわりの人から、止められたが
    書くことにした。

  • 当時の記憶や記録を頼りにこの本を書き上げたことは驚愕の事実だが、残念ながらこの手の本は読み手に何もプラスの感情を与えないことがわかった。

  • 国策捜査で有能な人間をつぶしていく日本の行く末に改めて不安感。

  • リクルート事件とは 何だったのか?
    その当事者の語る リクルート事件の真相。
    日本の検察のえげつなさは、聞きしに勝る。
    検察がつくりあげるストーリーを認めさせることに
    組織ごと 執念を燃やす。
    亡霊としてあらわれた特高である。

    エリート的な思考力と成功者であるが故に、
    屈辱には弱く、最後は 認めてしまう。
    そのことを、強く恥じる。
    転向者につながる物語の系譜。

    賄賂と考えず、政治家を応援したいと思う。
    請託しているわけではないので、賄賂性は高くない。
    国策捜査として 株をめぐっての 賄賂をあばく。
    それで、多くの人たちが、道を閉ざされた。
    政治に対する甘すぎた考えの代償。
    それでも、リクルートが 業績を上げていったことに
    そのビジネスモデルの確かさがある。
    既存の美味しいところをもっていた権益を打ち破った。

  • 著者も述べている通り、一方当事者の弁明となっていて、途中で止めた。

  • 検事の苛烈な取り調べとも取れる調書作りと、そこで取られた調書によって裁判が進んでしまう、日本の司法に疑問が浮かぶ一冊。

  • これ読むと、特捜こわーい><ってなるかも。李下に冠を正さずという面もあると思うけど、それに対する制裁は、現制度に当てはめると法曹・当事者はこう動かざるを得ないんだなと。超大作の判決文含め(まだ判タのコメントしか読めてない)、朝日新聞の人の本も面白そうだし、いろんな角度から見てみたいな。

  • あの検察の捜査資料捏造報道の後に読むと、やっぱりそうなんだな、と思う一冊。
    筆者が書いているとおり、一方的な視点で綴られていることは間違いないし、本当に彼が無罪かどうかはともかく、検察のひどい取調べの様子と「特捜」が聞いて呆れる捜査の実態はつまびらかになります。
    結局リクルート事件ってそんなたいした話でなく、時代に創られた疑獄事件だったんだなと納得できます。それにしてもこの本にも出てくる宗像紀夫って、今では検察批判しているけど、自分でこんなことやってたのによく言えるもんだなぁと思います。
    それにしても日本の裁判をもっと短くするにはどうしたらいいのでしょうか。この事件は13年もかかって多くの人を不幸にした割には誰にも利益のない事件でした。そういう無駄が日本の競争力を下げているような気がしてなりません。

  • 今更だが、この本のレビューを・・・。
    木村拓哉さんが「HERO」というドラマで検察官を演じ、検察は正義の味方という意識を持たれている方も多いかもしれない。確かに検察という組織は、世間に対し正義としての働きを見せているのかもしれないが、全てがそういう働きなのであろうか?
    そんなことを考えさせられたのが、この一冊。そしてこの事件、リクルート事件である。正直、この本を読んで検察という組織に対し、疑問と怒りを覚えた。
    検察がとった捜査は間違っていなかったのか?本当に値上がり確実の未公開株というのが存在したのか?改竄された証拠ではないのか?そもそも未公開株なんて値上がり確実とは言えない。そして、もし書かれたことが事実に基づいていないのであれば、江副さんはこの本の件で再度検察に訴えられているのではないか?

    検察という組織全体を問題視するのは違うと思うけど、考えるべき検察の姿が存在するのは確かだろう。特に密室捜査なんか、どうなんだろうと感じる。

  • あくまでも江副氏側の意見のみを把握した上でだけど、こんなに才能のある人材を理不尽に埋もれさせた検察は大罪を犯していると思う。

  • 2010/2/24
     あまり興味なかった”

  • リクルート事件をリクルート創業者の江副さんが語った。

    検察の捜査の仕方についてはホリエモン事件やムネオ事件でオープンになってきている。本書でもその捜査方法、調書の取り方は同様である。

    ここまで検察関連の本が出ると検察も今まで同じような捜査はできないんじゃないだろうかなんて思ってしまう。

    検察の調べ方はともかくとして、政界に綱がりのある企業の社長が株式を有力政治家に持ってもらうなんていうのは、あらぬ疑いをかけられてもしょうがないように思う。

    検察は正義であり、それに目をつけられたものは悪である。これを定期的に行うことで検察の威信が保たれる。そんな組織からすれば待ってましたといわんばかりの獲物といえるでしょう。
    (こんな考えの組織があること自体が間違っていると思うけど、自分の身を守るためには余計な火の粉がないようにしないといけないいい例だと思う。)

  • 取り調べ全面可視化は必要ですね。

    国家権力怖すぎます。

    検察は腐敗が目立つので仕方がないにしても、

    メディアや裁判官は公平でしっかりした立場でいてほしいものです。

  • 後味は悪い。

    優秀な起業家が潰されたって事だと思う。
    嫉妬と面子のために。

    昔の事件ではあるが、ホリエモンの事件を見る限り、
    その体質は相変わらずってことかな。

  • 検察はマスコミが騒いだネタをもとに捜査していると知り衝撃を受けた。そして決められたストーリーに沿って、拷問による調書を取りほぼ100%有罪となる。現代にこのような理不尽な取り調べや裁判が行われているとは驚きだ。

  • 検察おそろしや。
    ありそうな現実でこわい。
    天下の特捜部といっても実態はこんなもんでしょう。
    この程度の実態の捜査機関が日本の政治の方向を大きく決めかねない現実に寒気がします。

  • 検察とのやりとりが克明に記されている。なにが真実かは永遠にわからいけどね。国とか政治とかそんなもんなんだなーと。中には人間がいるんだもんね。

  • いわゆるリクルート事件の一方の当事者、江副氏からみたリクルート事件がつづられた本。本人の語るところだから、もちろん本人に都合のいいバイアスはかかっているのかもしれないけど、一読、筋は通っているように感じた。タフそうに思える敏腕経営者でも、社員や知人、取引先、家族など楯にとられれば、心ならずも調書にサインしてしまう。いわんや、タフでもない一般の人ならば…と背筋が寒くなる思い。メディアと特捜のつながり、一度悪者と決めたらとことん叩く報道姿勢、○○はこう供述した、と嘘の情報で調書をとる違法な"切り違え尋問"の恐ろしさ、なども含めて。日本がよくなると思って、見返りも求めずに広く政治献金してきたのに、今思えば愚かだった、という独白は痛切。調書の任意性と信用性の問題、取調べの可視化については、もっと取り上げられ、注目されるべきだと感じた。

  • ★なぜこの人は淡白に見えるのか★未公開株の譲渡はかつて当たり前のことだったのだろう。メディアの騒動を通じてその感覚が変わり、時代の象徴としてリクルート事件が挙げられた。佐藤優ではないが国策捜査の一環なのだろう。検事は「メディアが騒ぐので政治家を挙げなければならない」という。半分は本当でも残りの半分はマッチポンプ、法律を超えた倫理観を自分で勝手に作り出し酔ってしまうのか。
     現実を知らないお偉いさんが事件のストーリーを決め、現場はそれにあった調書を取る。いつになっても変わらぬ、どこかで見た風景に思える。しかし不思議なのは、取り調べにあたった検事とその後付き合えること。いくら職務とはいえ、あんなに罵倒されれば絶対に恨みが残ると思うのだが。
     リクルート創業者の著者が幅広く政治家と付き合いカネをばらまいたのはなぜだったのか。純粋に政治家を応援したいからなのか、エスタブリッシュメントになりたい思いが隠れていたからなのか、本書からだけでは判然としない。エネルギーあふれる人のはずなのだが、そのあくの強さが見あたらないのは長く不思議に感じる。その内実を知りたい。
     事件に火をつけたのは、楢崎弥之助衆院議員への現金供与のビデオだったと、本書を読んで思い出した。それを指示したのは、危機管理の専門家と称して中途入社してきた田中辰巳氏だと指摘する。その後に独立して危機管理会社を作ったと指摘する部分も含め、文章がさらっとしているだけに怨念がすさまじい。

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