早雲の軍配者

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040993

感想・レビュー・書評

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  • すごい読みやすい。小太郎と早雲のキャラが良い。たくましく成長していく小太郎。もっと続きが読みたくなる感じでした。

  • 北条早雲と風魔小太郎の間に通う情愛の美しさは清々しい。足利学校の先生がいみじくも言ったように、北条早雲は仁者である。小太郎を主人公に描きつつ、本当の主人公は北条早雲である。そして、小太郎の成長が本当に楽しいまれに見る王道を行く歴史物である。

  • これ一冊だけだと「戦国時代を舞台にした青春小説」になっちゃう。

  • 2011/5/17読了。

  • 風摩小太郎と言えば忍びのイメージであったけれど、この本の小太郎はあくまでも北条氏の軍配師の姿のみ。しかもタイトルどおりと言うよりは、早雲に見出された青年の北条氏の軍配師になるまでの成長物語ということになるだろうか。まだまだ小太郎が軍配師として走り駆けのところで今作では終わってしまい、成長過程で出会った三人の軍配師の今後の行く末が気になるところ。それは次作の「信玄の軍配師」で描かれるのだろうか。
    個人的にいえば、最近、同著者の江戸暗黒モノばかり読んでいたので、こういう成長物語を読むとホッとする。どちらかというと「堂島物語」の部類に入るのかな。同じく成長過程の半ばで1冊が終わってしまうので、ちょっと消化不良感を覚えるのは否めなかったが、それでも面白かったです。

  • さっそく、小田原城/箱根/韮山・・・早雲ゆかりの地を旅しました。
    めったにない大雪が降って箱根と伊豆の峠越えの厳しさを体感しました。距離はそんなにないのにね。

  • のぼうの城より断然面白かった。
    続きあるのかな?気になる。

  • 登場人物が魅力的なのがよかった。小太郎や山本勘助など名前こそ知られていても、その生涯に謎が多いだけに自由な視点で描いている。特に勘助について、読むと分かるがまったく独自の視点で面白い。勘助が中心となる続編も早速読もうと思う。

  • ずっと、読みたいと思っていた 早雲の軍配者 やっとみれました。 最初 文字が小さくて 読みにくいかな と 思ったのですが 意外に物語が すっと 頭に入ってきて すごく面白かったです。 満足満足。

  • 可もなく、不可もなくというところでしょうか

  • 歴史的背景を全く理解していないのに、このおもしろさ。
    地理や人物の勉強をして、再読しよう。

  • 第一印象はもっと戦の話が多いのかと思ったら案外そうでもなかったけど、それはそれで良かったのかも。
    この後の話は信玄の軍配者で語られるのかな?

  • 風魔小太郎は忍者のイメージだったがこの中では軍師として描かれている。足利学校が軍師の学校というのも新鮮。
    この本では青年時代だがこれから山本勘介、宇佐美定満らライバルとの知恵比べになりそう。
    この先も楽しみだ。

  • 北条氏(いわゆる後北条氏、小田原北条氏のこと)の始祖である伊勢盛時(北条早雲)に見出された風間小太郎(作中で風摩小太郎に改名)。彼が軍配者になるため足利学校に通い、その後起こる扇谷上杉氏との高輪の戦いまで書かれています。


    史実を下地にかなりのフィクションを入れ、ドラマチックな話にしています。
    歴史の知識もあまり必要とせず、マンガのように気軽に読むことができました。


    歴史小説という形で考えると、中途半端な終わり方になっていますが、軍配者三部作の第一部として考えると、次作が楽しみな一冊でした。


    以前読んだ「のぼうの城」と同様で、難しい知識を必要とせず楽しめるので、ぜひ読んでみてください。


    ちなみに軍師(後の参謀)と軍配者の違いを調べたので簡単に書いておきます。
    軍師というのは、作戦計画を練り、実際の指揮を補助する人です。一方、軍配者というのは、それに加えて、占いによって戦をする場所、日時、出陣の際の方向などを提案する人のことを言います。

    戦の規模が大きくなるにつれ、役割分担がなされ、純粋に作戦計画の立案」のみを担当する軍師が歴史の舞台に名を残すようになりました。

    黒田官兵衛、島左近、竹中半兵衛なんかが有名ですね。

  • 雑誌で紹介されてて、読んでみたけど。。。
    イメージと違った。。。
    合戦とか男くさい感じの話を読みたかったので。。。

  • 小太郎が良い子過ぎます。こういう良い子は、実際は成功しないし、早死しそうなんだけど、まぁ、そこは夢の様なお話という事で。軍師の話なので、戦術や戦略メインかと思ってたら、友情&出会い編でした。本当にスゴイ人は、自分の死んだ先の事も考えて行動するという、北条早雲は大人物だったよって内容。

  • 小太郎も十兵衛も宗瑞も氏綱も四郎左も冬之助も、他にもみんな魅力的でした。だからもっと展開を掘り下げてほしかった。歴史小説だし、史実に忠実なんだろうけど、小太郎の成長を描くのならもっとやりようがあったのでは。。

  • これは面白い。といっても、まだストーリーは序盤かな?登場人物が魅力的です。続編に期待。

  • 面白い小説でした。先が気になってページをめくる手が止まらないし、登場人物がとても魅力的。読後感も爽やかで、満足して本を閉じることができました。
    小太郎という少年が、北条氏の軍配者になるまでのお話です。足利学校での学生生活や友人たちとのエピソードもあるので、戦国時代が舞台の青春小説と言ってもいいかも。
    でも合戦のシーンは文句なしに面白かった!北条氏と上杉氏、視点が切り替わりながら進むので、どきどきしながら読み進めました。
    四郎左さんの物語を読むのも楽しみです。

  •  風摩小太郎って忍者じゃなかったの…と思ってたのですが、主人公の小太郎少年はかなりのピュアっ子で健気なので読んでるうちに親身になって応援しちゃうようになります。軍配者の働きというのを始めて知りましたが、軍師のようなものかと思ってたら、占いも含まれていたとは! 足利学校での切磋琢磨な感じもよく、友情にもほろりときた。学園もの要素もあるよ! あと、勘助の設定が面白い。もっと小太郎が軍配者になってからの活躍がみたいんですが続編の信玄の軍配者は勘助が主人公みたいです。ともかくも宗瑞さまのかっこよさは異常。惚れた。おじいちゃん好きならぜひとも読んでほしい。歴史物が好きで、戦にどきどきはらはらして、関東三国志な感じが読みたければ是非とも!

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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