沈黙の檻

著者 :
  • 中央公論新社
3.03
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本棚登録 : 185
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041600

感想・レビュー・書評

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  • 7

  • 父親が珍しく感動したというので、興味を持って読んだ。加害者と一緒に罪を背負う覚悟をした刑事に感動したのかと思ったら、その刑事に感づかれるまで、加害者と一緒に罪を背負い続けた会社従業員に感動したらしい。

  • 真崎薫シリーズの後に読んだせいか、とても良く思えた。

    堂場作品は、警察目線の作品よりも、メインストーリーを悩む人間に置いたもののほうが深く、よく描けているのかもしれない。今作品には、ヒーローはいない。強いて言えば、17年前の殺人事件の容疑者末松…社会的地位と名声と信頼がある大人物…がヒーローかもしれないが、彼には疑惑がついてまわるため、カッコいいとは言いがたい。また、事件の真相を追う刑事氷室でさえも、あまり魅力的なキャラではない。

    なのに、読ませるのが堂場作品。プロットの巧みさに加え、真相を公平な立場で追い続けるからこそ、末松に惹かれていく主人公氷室。厳しい追及の中にも人間味があふれてある。はまったなーと思った途端、真実が明るみになるが、それはあまり意外性がなく、これまでの良さを殺してしまった感もある。なので星は一つ減らしておく

  • 読了。刑事も人間。間違いない。

  • 沈黙を守るからにはもっとどんでん返しがあるかと思いました。
    殺されるだけの理由があるだけ!?

  • 4月-19。3.0点。
    時効後、犯人だったと告発が。主犯と名指しされた運送会社社長。被害者は前社長。社長が襲われ、捜査の内に時効の事件の真相も。
    相変わらず暗い。ま、堂場らしい。

  • 時効をテーマにした警察小説でしたが…
    何となく途中からネタは予想が出来てしまい、だいたい予想の範囲内で物事が進んで行き、物足りない感じがしました。

  • 迷宮入りした17年前の殺人事件の犯人だと名指しされた運送会社社長・末松。なぜか犯行を否定せず、マスコミに「ノーコメント」と繰り返すのみ。その末松の命が狙われた。警護を命じられた所轄署の刑事・氷室は、彼の人間的魅力に惹かれ始める。一方、かつての事件で実父を殺された青年タケは、親父と慕う末松の無実を信じていた。そして新たな殺人が…。哀切なる警察小説、堂場瞬一の新境地。書き下ろし長篇ミステリー。

  • 時効をテーマにした物語。
    堅物の刑事と堅物の17年前の事件の容疑者のかけ引き。最初からほとんど終盤まで進展を見せず…本格的な警察物を期待する方にはオススメ出来ない。

  • 一気に読ませる筆力はさすが。ただ、今回のラストは心情的には肯定したいが、どうなんだろう?警察小説というよりもサスペンスとしてとらえて面白いという評価ならあり?今ひとつ納得がいかない気がする。が、取り上げた題材からするとスッキリしない点は仕方ないかも知れない。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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