- Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120043444
作品紹介・あらすじ
ともに90歳を迎える二人が、大震災で感じた日本人の底力、生きる意味、自らの「老い」と「死」について縦横に語り合う。読めば元気の出る対談集。
感想・レビュー・書評
-
2018.5.5
ドナルド、キーンさんを知ったのは讀賣新聞の日曜の連小説だった。なんとかクロニカルが毎週面白く楽しみにしていた。
東日本大震災の1年後のこの対談。
縁って不思議。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドナルド・キーン氏と瀬戸内寂聴さんの対談の本。
お二人とも1922年生まれってところで、
「え?親父と同い年?」と超個人的にしみじみしちゃった。
ってことは、親父が死んでからそろそろ20年くらいか?とか(苦笑)
82歳位までに惚けなかった人は死ぬまで惚けないらしい
という話になるほど〜と、妙にうなずけたりして。。。
お二人とも、まだまだすごいお元気で羨ましい限りです。 -
2021/10/11読了
-
キーンさんがどう考えて日本人になったのか、何となく分かった。外から言われて日本の良さがわかるんだよなあ、日本人て。
-
ドナルドキーン氏の著作を読んでいた中で、この本は対談形式なおかつ文字も大きめなので、サクッと読めました。日本の文化や精神をどう捉えているのかーわかりやすい言葉で書かれ、改めて日本の良さを実感しました。
-
友達よりドナルド・キーンさんの講演会に誘われたにも関わらず、キーンさんどんな方なのか全く知らなかったので、京都のジュンク堂で購入。
瀬戸内寂聴さんと、今年日本に帰化された日本文学者ドナルド・キーンさんの対談集。
お二人ともなんと90歳、知識が豊富で蘊蓄に富む対談で、特に仏教の無情観には今回の大震災だけでなく、日常の様々に照らし合わせて考えるところがあった。
でも、文字が大きくうっすい本なので、ものすごくさらっと読めて物足りなかったかも。
ちょっと、日本人のこと美化してる?って気もするけど、もう日本あかんで終わったで、って言うより「日本を、信じる」ってええ言葉やなって思いました。
-
御年90歳同士の対談。
日本の将来を思う様子が、言葉の端々から伝わってくる。
しかし、それはありがちな諌言だらけではなく、
代々の日本のよさを認めつつ、それでもこれから
変えていくべきもの、残していくものが
柔らかな口調で、そして時にはユーモラスに語られている。
震災後に行われた対談であるが、決してこのままこの国は
廃れていくのではないという、お二人の思いが伝わり、
読んでいるうちに元気がもらえる。 -
2012.7.1読了。
寂聴さんもキーン氏も好きなので手にとった。甘いと言われればそうなのかもしれないけど、心は軽くなったし生きることに感謝もできた一冊。