忍者月輪

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 46
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046094

作品紹介・あらすじ

信長陣営にて重用される伝兵衛は、大仕事を成す一方、妻との不和に悩み、伊賀攻め後の前途に迷っていた…虚無をまとう若き忍びは、己の道を見出せるか。

感想・レビュー・書評

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  • 方言を活用して登場人物を際だ出せてはいるが、方言を文章にしているためとても読みにくい。
    テンポ良く読み進めるのが出来ない。

  • 2023.10.23完了
    独特の尾張弁。話の進め方は作者らしく感じるが、本筋に対して、沿って話が進むだけで小説の様な面白さはない。
    伊賀忍者の日記を見ているよう。

  • 超能力を使った諜報活動というアイデアは面白かった。信長が天下を取ってから殺されるまでの戦国動乱期を描く。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou14203.html

  • 戦国時代の織田信長につかえる伊賀忍者、伝兵衛のお話。神通力などを使いこなし、大仕事を次々に成し遂げる優秀な忍者でありながら、家庭内不和で奥さんとの不仲に頭を悩ませ心を痛める。そして世の中を憂え自分の将来について迷う。私の中で忍者のイメージが少し変わった作品でした。月輪の意味が最後の最後で説明されていた。

  • 戦国時代末期、破竹の勢いで全国制覇を目指す信長/秀吉他、戦国史の主要な流れを本能寺の変の後始末まで伊賀忍者の目を通して観る。若き伊賀忍者萱生伝兵衛は仕事面では信長陣営にて重用され功績をあげるが、怪我をして引退した父を、影ではないがしろにする母を反面教師し家族を大事にしようとするが、嫁との不和に悩み、己の稼業に虚無を感じてもいた。他の武将に仕える宿敵忍者との対決は、伝兵衛だけが操る能力敵の動きを探る神通力であっさりと描かれ期待はずれでした。戦国史の史実と架空の超能力忍者のエンターテインメント作品。

  • 戦国時代の伊賀忍者.忍者の技は抜群で相手の心も読めるし操ることも出来る.ほぼ万能.その上信長、秀吉という支配者側についている.ちょっと僕の忍者のイメージと違う.

  • 戦国時代の伊賀忍者伝兵衛が主人公で神通力を駆使して信長サイドでの生き様を描く。内容は面白いが文書が読み難くい。

  • 伊賀の忍者、神通力を持つ伝兵衛の活躍を信長から秀吉へと動く歴史の流れの中で、ひょうひょうと描いている。緊迫感のない会話のとぼけた味わいが楽しいし、案外哲学的な事も言っていて奥深い。

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著者プロフィール

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、剣豪小説をはじめとして多くの武道小説を執筆。2018年5月26日逝去。著書に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『薩南示現流』『雑賀六字の城』『修羅の剣』『大わらんじの男』『龍馬』など多数。

「2022年 『深淵の色は 佐川幸義伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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