残念和食にもワケがある 写真で見るニッポンの食卓の今 (単行本)

  • 中央公論新社 (2017年10月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784120050169

作品紹介・あらすじ

2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。日本が世界に誇るべきものと言われるが、では現実の家庭ではどのような和食が作られているか。20年にわたって食卓を調査してきた著者によると、和風の煮物、和え物、煮魚はほぼ“絶滅危惧種”であり、白いご飯やみそ汁までも消えつつある。盛りつけがラクで洗い物が減るからと「お子様ランチ」さながらワンプレートで食事をする大人たち、果物やトーストした食パンを「硬い」から食べない子どもたち……。そこには、バラバラの好みや都合、気分を尊重する、“新しい家族”の姿が見えてくる。

みんなの感想まとめ

現代の家庭における食生活のリアルな姿を描き出す本書は、和食が家庭料理からどのように消えつつあるかを探ります。著者は20年にわたる調査を基に、煮物や和え物、さらには白いご飯や味噌汁までもが絶滅危惧種とな...

感想・レビュー・書評

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  • 現代家庭のリアルな食生活を詳らかにする内容がたいへん興味深い。だが、どうしても「責められてる感」を感じてしまった。調査協力した主婦のコメントが必要以上(と私は感じた)にくだけた口語のままだったり、食卓写真のうつりが酷かったり。これらをストレートに読み取ると、家庭料理の担い手(=主婦)に悪い印象を抱いてしまうのでは。現状の批判や「和食」の復権は意図しないとまえがきにあるが、意図せずともそのようになってしまっていると思う。
    こちらを読むのであれば、土井善晴著「一汁一菜でよいという提案」も併せて読むことを薦める。 

  • みんなの飾らない食卓風景。やきそばにご飯、麦茶・ビールはあるけど、味噌汁はない。煮物は給食で初体験する子供たち。お浸しも知らない。食べたことないから、食べられない。和食は今や家庭料理からは絶滅しつつあって、料亭とか外食でしか食べない。
    そもそも他の本で読んだけど、一汁三菜って、お手伝いさんがいる家庭向けの献立なんだって。

  • いちアラフォー主婦として「ぐぅぅぅ耳が痛い、、、テキトーご飯でごめんなさい、、、」と読み進めつつ。一方で「えぇ!?どこぞのお家ではこれが常識ですのん?!ありえませんわ!」と、エセ姑の様な感覚も覚える、現代のニッポンの食卓文化。「ただご飯を食べる」だけではない。食卓には、各家庭の自然発生したマイルールと、守りたいマナーと、文化が静かに、けれど確かにひしめき合っているんだと再認識。
    昨今の「映え写真」に見慣れた世代には、肝心の写真画像が「使い捨てカメラのフラッシュ撮影一発勝負」なので、やや見辛くもあったが、よくよく見てみると「うん、うちの食卓もこんな日ある」と思わされる。(データ収集対象時期が1998〜2016年?と考えると、インスタ黎明期?)
    そして最後に「調査対象者属性」が表され、そこに「年齢」「こども年齢」「年収」、そして「最終学歴」がある。なんでしょう、食卓を担うヒトの「最終学歴」って載せる情報なのかどうか、しかし私も本文読み進めながら、どこかで「あぁ、そりゃそうか」とも思ってしまったり。色んな気づきを与えられた、おいしい、じゃない、おもしろい一冊でした。

  • 主菜の重ね食べ、お茶等での流し込み食べ、
    違和感なく行なっている食行動の変化を改めて認識させられた。悪いとは思わないが、どこへ向かうのやら。

  • 残念。もはや料理ではなくセットアップ。

  • 写真が残念なのと文章で驚きと戸惑いを煽っているから「え!?」って思うけど、多かれ少なかれどこの家庭でも日本食の崩壊はあると思う。

    確かに読み進めると「えーこんな事になってるの!?」って思うけど、自分や実家を振り返ると確かに少なかれどあったなぁという事に気づくんじゃないだろうか。

    めんどくさかったり食欲がないときは小皿にご飯を盛っちゃうし、魚料理はかなり意識しないと食卓に出ないし(魚高いし)、酢はほとんど使わない。
    焼きそば食べたあとに物足りないと食パン食べたりするし。それが崩壊っちゃ確かに崩壊だけど、もはやそれを意識する事すらない。
    それにクウネル『ただいま食事中』の洒落臭い食事写真だって一汁三菜の人なんてほとんどいない。ランチプレートを使ったおしゃれな食事風景なんてカフェでは日常あふれているし、家庭料理だけ見て、こんな事に!?なんてちょっとナンセンスじゃない?とも思う。

    まぁショッキング度と「まったくもう」って気持ちを味わいたいのなら最適だと思うし。食卓の変容という資料としては価値はあると思う。

  • ふむ

  • この作者が長年続けている日本の過程での料理の記録の最新版
    親から子への料理の伝承がなくなっていることが如実に表されている

  • 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたが、実はそんな「和食」は日本の家庭では絶滅危惧種になっているということを改めて明らかにした本。
    我が家の食卓だって一汁三菜の三菜ってご飯とおかず二品?という状態。味噌汁とおかず三品、和え物、煮物、焼き物って説明しても、そうなんだと感心されるだけ。本書に紹介されているより、魚を頻繁に食べているし、炭水化物ON炭水化物みたいな食べ方もあまりないし、ましな方とは思うが、それでもそんなものだから、世間の平均は推して知るべし。
    有名人がブログで食事をアップして、マナーがどうとかでたまに炎上しているが、異常に細かい人が炎上させているだけで、世間的にはそれが普通と言うことだろう。逆に、驚くほど凝った料理を披露している人は、かなり例外的な人か、他所行きのお化粧をしているだけということだろう。
    女性が普通に働くようになって、時間と手間をかけて食事を作らなくなったということの帰結で、残念で寂しい気もするが、それが時代の流れで仕方ないと受け入れるしかないのだろう。巻末に「食事の支度は女性がすべきもの」と考えているわけではないと、一生懸命説明しているところが、時代の流れを感じさせる。そう書いておかないと、激しく文句を付ける人がいるんだろう。

  • 今どきってホントにこんなんなの?と驚くような食卓が多かった。
    20代の若い家庭ならまだしも、30代後半や40代の主婦でもびっくりするような事を言う。
    「一汁三菜」を「汁物をお野菜を3種類」って言ってたり、「煮物は肉じゃがしか作ったことがない」とか。
    箸をあまり使わなくなってきたっていうのにも、驚いたし、家庭で子供に箸の使い方をちゃんと教えてないってのにも驚いた。
    驚いてばっかりだ。。。
    日本人としては、箸の使い方くらいは子供のころにしっかりと教えてほしい。「どんな持ち方でも、基本食べれていれば大丈夫」とか「自分なりの持ち方でも、食べているからいいと思う」とかあったけど、やっぱり箸がきちんと持てない大人は恥ずかしいと思う。

  • 和食の無形文化遺産登録は
    『本当に私たちはそれを取り戻したいですか?』と問うているという著者の言葉。料亭で食べる特別な料理「和食」に
    なってしまうのかな と思わざるを得ませんでした
    罪悪感を持つとかじゃなしに
    面倒だからで 切り捨てちゃ「残念」な部分もありますよね

  • 約8年ほどまでにも著者の本を読んだ。今回も同じように家族の食卓を定点観測してそこから見えてくる、日本の平均的家庭、食事の姿を調査している。著者は1998年からこの調査を続けているが、その20年の間に劇的に日本の家族や食事は変化していると感じる。
    私などは調査対象者から外れている世代(基本は子育て世代)で、ここに登場する家族の食卓とは少々違うと感じるところもあるが、それでも「これは日本の現在の家族の姿であり、食生活だ」と痛感する。
    無形文化遺産に登録された「和食」であるが、本当に今の日本に「和食」は存在するのだろうか?有名な料亭等で出される食事が「和食」だとほとんどの若い世代は思っているのではないか。自分たちの日常は「和」の家庭料理、惣菜を作ることも口にすることも少なくなってしまっているのではないか。
    マスコミ等で取り上げられる「和食」の姿と現実とのギャップを感ぜずにはいられない。

  • 親世代のように食事を作ることに熱心ではない私たち世代。自分でしなくてよい環境・時代に育ったツケかもしれない。

    小さい頃から、専業主婦だった母が至れり尽くせりしてくれたし、今でもしてくれる。しかも喜んで。そういう30代、40代の親は多いのは、従兄弟、友人の話を聞いても感じる。本の内容と一致してしまう。

  • 残念和食…私も 作っているかも(^o^;)

  • 和食が世界遺産に登録されたものの、私達日本人が食べているのは、決して和食とはいえない。
    そこには、親子が一緒に台所に立つことがなくなったことによる、食文化の継承がなされず、インターネットのレシピだけをたよりに料理が行なわれている実体がある。

  • びっくりした。
    世の中の母親って、今こんなんなんだ。
    うちは母親が一汁三菜どころか、
    一汁六菜とか八菜くらい出してたので
    今でもうちの姉妹はおかずで三品くらいないと
    なんだか寂しいと思って夕飯作っている。
    もちろん、仕事の時間の関係で
    朝飯はおにぎりだし、夜も夫とは別々だけど
    毎日大体おかずは二、三品作る。
    大学入って一人暮らしはじめたとき、
    本や母に聞きながら毎日おかずを
    三品、味付けや調理法をかえて
    作る練習したのが効いてるのかも。
    味噌汁飲むし、麦茶は食事中じゃなく
    食後に飲むのも育った環境だな。
    今はもう母親に料理習えないけど、
    お手伝いや舌の記憶で作ってる。
    でも行事食とかも作らなくなったし、
    和食が文化遺産って、たしかに皮肉だよな〜

  • え 私って ちゃんと作ってたんだ 笑
    意図的に酷い食事の家族を集めているのではないのか、と思えるほどびっくりした食事内容

    仕事をしてても 週末に下拵えをしておいて主菜と付け合わせ、副菜を作るように工夫をしていた
    お味噌汁はほとんど毎日だし週に2日ほどは洋風スープなどにするけれど
    白いご飯がおかずと食べられないとは 
    小さい頃からふりかけを食べさせなくて良かった

    社会人になった子供達はきちんとお箸を綺麗に持って白いご飯とおかずと別に食べていることだろう

  • 日本の家庭で食べられることが少なくなってきた和食。
    実際の写真とともに現代日本の食卓を鑑みる。

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  • ◆7/17オンライン企画「食のミライ」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=jCW1km6G9LY
    本の詳細
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2017/10/005016.html

  • 「みそ汁なんていらない」「白いご飯は面倒」――家庭で作られる和食の驚きの実態。食を通じて日本人の価値観と家族の変容を描き出す

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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