金曜日の本 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.60
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本棚登録 : 517
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050213

感想・レビュー・書評

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  • 本書はブクログを徘徊中に目に止まった、ただただ『題名』になんとなくひかれた本で、図書館にあったので借りてきた。

    ブクログのアプリ版の方では、自分の本棚内で、自分が作ったカテゴリやタグとは関係なく検索ができて便利だとわかった。
    そうして『吉田篤弘』さんで検索したら、自分の本棚内に本書を含めていつのまにか6冊もあったので、新しくタグも作った。

    しかし、私は著者とどうも相性が悪いような気がする。
    同年代なので時代の懐かしさから、著者の子供時代の(なんの脈絡もなく書かれている)文章をなんとか頑張って読んだが、正直言って全く面白くない。

    子供時代の部分に、「緑のおばさんに怒られた」という文が出てくるけれど、私と著者よりちょっと下の年代以下の読者には全くなんのことだかわからないだろうし。

    ご本人は、周りの友達が裕福な家の子達ばかりで、自分は裕福ではないことをクラスメイトに隠していたと書いているが、なんのなんの、同年代だからこそわかるが著者は充分恵まれた生活をしていたじゃないの。

    お母さんも伯父さん達もいとこ達もハイカラだし、子供の頃に飛行機に乗って屋久島に旅行に行ってるし、欲しいものはアレコレ(高いもの)買ってもらってるし、お父さんは車を運転する人なので著者も乗せてもらってるし…
    何よりお父さんお母さん親戚がみんな優しい。
    私の子供時代とは雲泥の差。
    そういう僻み根性が入ってしまって面白くないのかしら?と思ったけど、そんなことはない。
    たとえ超お金持ちの嫌味で贅沢三昧なお話を読んだとしても、読ませる書き方なら普通に楽しめる。

    本書に1編だけ入っている短編小説も私にはついていけないタイプで、すっ飛ばしてしまった。
    単に文章との相性の問題。
    申し訳ない。

    たまたま今、他に題名に『水曜日』と入っている本を借りている。
    『題名に曜日』というタグを新たに作ってみた。
    あと3冊(3つの曜日)も図書館で揃いそうなので追々借りてこよう。

  • 16編が収録されています。最後は短編小説とありますので、小説と思いますw。15編については、エッセイなのか自伝なのか、はたまた短編小説なのか・・・。あとがきによると、12歳ぐらいまでの実際の出来事だそうです。吉田篤弘さんの作品のようでもありますが、本作品は感情移入ができませんでした。(あまり面白くありませんでした。)

著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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