- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120050411
作品紹介・あらすじ
幼い頃遭遇した事故のトラウマで、医者の夢が断たれた僕。そんな時に出会ったのは、天真爛漫な少女・さやこだ。彼女は左手でピアノを弾く、不思議な子だった――。《欠陥》をもつ二人が奏でる、爽やかな青春恋愛ミステリ!
感想・レビュー・書評
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この本の感想を書くのは私には難しいのでやめておくことにした。
でも一つだけ言えるのは音楽は人を支えてくれるってこと。
あと悪い本でもない。
良い本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悲しい出来事に傷ついた習が、ここまで心を壊していたことに驚くと共に辛かった。
一方で、そこまで壊れた心でも人の優しさと愛情で修復していく可能性があることに希望が持てた。
でも、全部読んでから、ここまで心を壊していた習を、自分の夢のためとは言え長期間ほっといたさやこに驚いた。もしかしてっていう怖さの中で戦っていたのだろうか? -
突然現れた右手が不自由な少女と。
目標を見失って彷徨っていた医大生の物語。
最初は何とも甘酸っぱい物語かとも思ったけど。
進むにつれ関わってくる過去の列車脱線事故。そのトラウマ。
それを乗り越えて未来へと向かう様が描かれていました。
前向きな気持ちにさせられる。そんな作品でした。 -
後半のさらさら進む感じがすごく良くて
あっという間にだーっと読んだけど、
最後の一文がどうしても理解できない。
どこかちゃんと読めてないのか…
気になっていろいろ調べたけど出てこないし、
わざとじゃないことはないよね?
もやもや -
トラウマを抱えた医学部に通う男性が、ある時突然、右手の不自由な女性と出会う。
女性は左手だけで見事なピアノを弾き、男性はそのピアノに惹かれる。
最初に感じた不自然さは最後にちゃんと回収される。
綺麗なお話でした。 -
とってもふんわりとしたあったかい気持ちになれる物語だった
人間の弱い面を書き出しつつも
今回は悪い人が出てこない。
だんだんと主人公が変わっていく姿に嬉しさを覚えた。
この作家さんの本の中でおすすめの一冊 -
左手だけで弾くピアノへの情熱が感じられました。
さやこが基本ポジティブで自分も他人も肯定して生きていける子なので、物語り全体も明るく軽やかで読みやすかったです。内容は深刻ですが力強さが後に残るのが良かったです。