ウマし (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.65
  • (7)
  • (21)
  • (23)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 233
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050626

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 詩人でもある著者の「食」に関するエッセイ。
    流石、平松洋子、枝元なほみを友人にもつだけあって「食」に関しては面白い一家言を持っている。
    また詩人ということもあってだろう、言葉を巧みに使い、食材、料理を表現する文章は普通の食エッセイとは一線を画す。
    自身の生活してきた場所が日本以外にも社会主義末期のポーランドで生活、その後生活拠点はカリフォルニアで、現在は熊本とカリフォルニアとを往復する生活をしているという。ゆえにバラエティにとんだ「食」文化を体験しているとも言える。また本人も言っているが偏食であることもこのエッセイを独特のものにしているのかもしれない。
    今までにない食エッセイで楽しく読めた。

全24件中 21 - 24件を表示

著者プロフィール

伊藤比呂美
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。80年代の女性詩人ブームをリードし、『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が共感を呼び、人生相談の回答者としても長年の支持を得る。米国・カリフォルニアと熊本を往復しながら活動を続け、介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)『犬心』『閉経記』『父の生きる』、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を刊行。2018年より熊本に拠点を移す。その他の著書に『切腹考』『たそがれてゆく子さん』『道行きや』などがある。

「2022年 『伊藤ふきげん製作所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤比呂美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×