古墳の被葬者を推理する (中公叢書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051470

作品紹介・あらすじ

長年にわたって日本考古学をリードしてきた著者による、古墳の被葬者をめぐる論考8篇を集成する。取り上げられる古墳は、箸墓古墳、誉田御廟山古墳、西殿塚古墳と西山塚古墳、五条野丸山古墳、植山古墳と山田高塚古墳、牽牛子塚古墳と岩屋山古墳ほか。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の古墳時代研究の第一人者が、箸墓古墳、誉田御廟山古墳、西殿塚古墳と西山塚古墳、五条野丸山古墳、植山古墳と山田高塚古墳、牽牛子塚古墳と岩屋山古墳を取り上げ、それらの造営年代に関する周到な考古学的検証を踏まえて、被葬者と造営過程を考察。また、物部氏、蘇我氏が営んだ族長墓の探求を通して、最有力豪族の本拠地の変遷を検証する論考も収録。
    緻密な考古学的論証に基づき、大王(天皇)墓と目される有名古墳の被葬者を「推理」しており、納得感のある考察だった。考古学の面白さを感じた。

  • 個々の古墳情報と天皇の系図とが頭に入っていると素人でも興味深く読むことが出来た。
    基本的に地域は畿内。
    大型古墳編年図という、時代、場所別に古墳の大きさに応じた前方後円墳のマークが表示されている図表は、ずっと眺めていられるほど興味深い。

  • 「古墳からみた物部氏」「葛城周辺の古墳からみた蘇我氏の本拠地」など
    従来は巨勢氏との関係が考えられてきた市尾墓山古墳・市尾宮塚古墳を稲目より前の蘇我氏の墓にあてる

  • ふむ

  • 箸墓古墳、西殿塚古墳、西山塚古墳、誉田御廟山古墳、五条野丸山古墳などの被葬者をめぐる論考8篇を集成する。

  • 大王や有力豪族の墓の比定がおもしろい。最大古墳が時系列に沿っているため、弥生時代末期から古墳時代、倭の五王など通史的な想像が膨らむ。

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著者プロフィール

1938年、大阪府生まれ。1968年、同志社大学大学院博士課程単位取得退学。奈良大学教授、大阪府立近つ飛鳥博物館館長などを歴任。現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授 ※2022年9月現在
【主要著書】『古墳と古墳群の研究』(塙書房、2000年)、『倭国誕生』(日本の時代史1、編著、吉川弘文館、2002年)、『考古学からみた倭国』(青木書店、2009年)、『古墳からみた倭国の形成と展開』(敬文舎、2013年)

「2022年 『東国の古墳と古代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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