- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120051906
作品紹介・あらすじ
あるとき、男は政府軍の猛攻を逃れ、ある洞窟に辿り着いた。そこで男は、自らにのみ語りかけるの存在に気づく。
そのは、かつてこの国の支配者階級だった武士の千年近くに亘る壮大な戦いの歴史を物語りはじめる――。
本年度歴史小説最大の話題作、ここに誕生! 『小説BOC』「螺旋プロジェクト」中世・近世篇
感想・レビュー・書評
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螺旋プロジェクトのキーワード満載の本でした。
シリーズ全部読んだわけではないですが、最初に読むと良いかなと思いました。
源平の戦いから幕末・明治まで、一族の対立という視点でとらえるとこうなるという一例です。
純粋に歴史ものを期待すると裏切られます。
また、異説を取り入れて構成している点は注意が必要かな。でも悪くない展開だと思います。読んでのお楽しみですが、ちゃんと伏線になっていたし。
たくさんの対立エピソードを詰め込んだので、源平は力は入っていましたが、その後はちょっとあっさり終わった感はあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
将門の乱から西南戦争までの武士の時代の話の連作。山の人、海の人という対立軸がずっと続いている。
日本の歴史をいろいろな作家が参加して書いていく企画の中の一冊らしい。読みやすく、そこそこ面白かった。
ただ、後半へたるかんじがした。 -
戦国ものかと思って読んだら、ファンタジーでした。もそっと骨太な戦国ものを読みたかったので、なんでこんな設定なのかなと不思議に思ってたら、ある文芸誌の創刊企画で、8組の作家がそれぞれあるルールと設定にしたがって書いたものだと巻末に書いてり、どうりで無理矢理感ありありだったなと思って、それ最初に言ってよって思わされましたとさ。
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螺旋プロジェクト本。
源氏と平家の戦いから、幕末の新政府軍と旧幕府軍の戦いまで書かれた本。
名前を知っている有名な戦も、裏を返せば海族と山族の争いだった?そんな話。
今まで読んだ本は、海族と山族は理解し合えない関係だけど、何とか理解しないとね。みたいな内容でしたが、この本は、理解し合えないからこんなに争いが起きた的な感じで。
そして、それを見守る人もいるわけで。色々な人に取り付いて?います。 -
螺旋シリーズ6冊目
源平合戦から、明治維新まで。
歴史の主だったところを切り抜いて書かれてて、歴史物語としてはそれなりに読めるが、歴史に基づいてるだけあって、海と山の対立が明確ではない。
海と山で互いにいけすかなく思ってても、大局を見た結果、手を結ばざる得なかったり、何だかすっきりしない。
海、山の血縁も本当にこうなってるのか怪しい…歴史に詳しい方が読んだら、違和感が沢山出るのでは❓
私も、幕末ファンとして、違和感を感じざる得ない話でした…
最後、蒼色の大地に出る、平蔵さんが出てたね⭕️
やっぱり、時系列に読む方が楽しめるのか? -
歴史物として読ませてくれました。けれど海族と山族の枠にはめるのは、ちょっぴりツラい感じがします。
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近世になれば、馴染みがあるので読みやすかったし、こんなことも有りかもみたいな面白さがありました。