ショローの女 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120054426

感想・レビュー・書評

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  • クレオメ! 咲いてたー!
    ピンク色の彼岸花だわー!

    それにしても、はまりやすい性格で偏食で、夢中になるとそればっかり!のパワー!!
    凄いわ~。
    ショロー? マッサカー!

    犬15年。猫20年。足踏みしてたけど、
    一歩を踏み出せるかしら。




  • 気がつけば 「良いおっぱい悪いおっぱい」以来の伊藤比呂美さん。あの時の子供達がもうお母さんになってて それ以外にもいろいろあったみたいで 月日の流れを感じてしまいました。
    「良いおっぱい」は読む私も若かったので なんか毒気に当てられたみたいな感じだったけど 今回の「ショロー」は文章もテンポよく読みやすいし 内容も面白かったです。途中のエッセイも順番に読んでれば良かったと思いました。

  • この本を書いている時期は著者が64〜65歳くらい?
    もう立派なショローだわね。
    なんてショローに近づいてる私が言うのもなんだけど。
    漢字で書くより、いいね。老い初めなんて字よりユーモラスでいいじゃない。
    学生で早稲田だったら著者のゼミをとって講義を聴きたかったな。
    後半はコロナ禍の生活が綴ってあってまさに世相を映し出してる内容。講義はオンライン、学生たち(特に1年生)の苦悩が語られる。
    カルフォルニアに住む娘たちに(置いてきた犬の二コにも)会いに行けすに。
    そして任期の3年を終えようとしていて、人生で一番楽しかったとあった。
    熊本で、クレイマー(犬)と雄猫二匹(テイラーとメイ)ともらってきたばかりの保護犬の子犬と植物に囲まれて生きていくのね。
    またエッセイが出たら読もう。

  • ショローって初老?。って、何歳からだ?
    と思って手にした本。
    私より少しお姉様の著者。コロナ禍の中、
    どんなふうに過ごされてきたのか、興味深かった。

  • 伊藤比呂美もヤキがまわった。
    攻撃性は失せ、母性愛に満ちる。
    淋しがりやになり隠そうとしない。
    読者は、まだ、きっと、過激な伊藤比呂美を求めてる。

  •  早稲田大学の先生になった、比呂美さんの日常を綴ったもの。
    コロナ禍に学ぶ生徒たちに、温かな心で接している様子にじーんとした。
    両親、夫、犬と別れ、寂しさに溢れていた彼女が、その寂しさを抱えながら新しい家族を迎えて、ショローからホンローになりつつも、日々生きている確かさを感じた。
     詩を書くことについて、相手にわからせるように書かなくていい、自分が今の今、直面していること、自分が抱えている問題、自分が見ているものを書けと言う。
     詩は自由だ。その言葉に力をもらった。

  • 詩人である著者の「今」の生活を綴った日記的なエッセイ。
    家族の老いや介護、そして死を体験、その中で感じたことや、その後日本に帰国し(それまではアメリカ在住で親の介護で日本と行き来していた)日本での生活を語る。
    同世代だけに日々の些細な出来事、今までの体験など共感することが多い作品だった。

  • 年齢としては初老かもしれないが、モチベーションはすごい。
    たくさんの植物、クレイマー、さらには2匹の猫に加えて子犬まで、そしてバリバリ仕事もこなすそのバイタリティ。自由さに憧れます。

  • 著者は、熊本に住んでいるので、知ってる名前がポロポロ出てくる。文章が洒脱。感性が、鋭敏。ウーン詩人である事に納得。あと自由奔放な生き方。見習わなければ。私との年齢差がないので、老化現象が似ていて…。

  • ずっと比呂美さんの本を読んでいるので、とうとう一人暮らしなのだなあと感慨深い。

    子どもが巣立っても犬、猫、植物と愛を注ぐものを必要とするのはサガなのかなあと思ったり。

    肉体的な老化についても学べるけれど、魂はあまり老いないのだなということもうかがい知れる。

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著者プロフィール

伊藤比呂美
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。80年代の女性詩人ブームをリードし、『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が共感を呼び、人生相談の回答者としても長年の支持を得る。米国・カリフォルニアと熊本を往復しながら活動を続け、介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)『犬心』『閉経記』『父の生きる』、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を刊行。2018年より熊本に拠点を移す。その他の著書に『切腹考』『たそがれてゆく子さん』『道行きや』などがある。

「2022年 『伊藤ふきげん製作所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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