もう別れてもいいですか (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
3.72
  • (174)
  • (339)
  • (300)
  • (42)
  • (10)
本棚登録 : 3318
感想 : 281
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120054884

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いやー、13年後、自分もこんな感じで捨てられるのかもしれないと思って、ゾッとした。

    なるべく家事を手伝うようにしているが、確かに、やっていることと言えば、平日は自分が食べた分の皿洗いとゴミ捨て、土日はトイレと風呂掃除くらいで、そのほかの大部分は妻がやっている。

    フルタイムではないが、週二回の仕事もしている。。。

    頑張っている、妻に好かれていると思っているのは自分だけなのかもしれない。

    いろいろ、考えさせられる内容だった。

  • この選書は『自滅の刃』だったかと途中辛かったけどスッキリしたっ!
    思い当たることだらけで、あぁこんなにも私の苦しみはメジャーだったのかと笑えたw
    「離婚は私の勲章です」私も早く、そう言えるよう頑張ろう!

  • 首がちぎれそうになるくらい頷いた。

    主人公は58歳の主婦・原田澄子。
    本作はモラハラ夫に耐え忍ぶ生活を送って来た彼女の離婚ストーリーだ。

    「夫が58歳にて永眠いたしました」同級生から届いた喪中ハガキの一文を読み「羨ましい」と感じ、夫から心無い対応をされるたび「死んで欲しい」と願う彼女の思いは一見冷たい様だが追い詰められた主婦達の本音だ。

    結婚した瞬間から生まれる主従関係とあからさまな男尊女卑、結婚制度その物に疑問を抱いてしまう。

    主人公の心の揺らぎはとてもリアル。
    虐げられて来た女性の心の声を代弁してくれる希望の著。

  • 世の男性諸君に是非読んでもらいたい。いや、女性にも。自分をしっかり持って生きていこうと再確認した。

  • 長い夫婦生活で、お互い最初は好きで結婚しても、最初の気持ちを継続するのは難しい。
    ずっと一緒だと嫌になるときなんて、すごく沢山あってあたり前。
    別れたいと思ったことなんて数え切れない。
    主人公は別れる選択をして、ほんとによかったと思った。
    あのような旦那ならほんとに一人がいいと思う。
    心が健康でないと、幸せにはなれないと思った。

  • おそらく図書館予約ランキングからの。

    初めての作家さん。

    読みやすくすぐ読める本。


    娘とのくだりなど、泣けるところがところどころあったが、
    最後の一行が一番泣けた気がする。


    さらっと、娘が読んでもいいかなと思える一冊。

  • 共感はあったが、いやいやながらダラダラと生活を続けて弱さなどがスッキリしない
    もっとキッパリ別れてほしかった

  • この作品も面白かったです。
    一気に読んでしまいました。
    何十年も連れ添った夫婦は、きっとどこの家庭でも同じなんですね(笑)
    自分一人だったらゆっくりできるし、もっと大事にお金も使えるし〜なんて思ったこと、結婚してから何十回、何百回あるか分かりませんよ。
    まして私なんて義父母と同居だし、自分の時間なんてほぼありません。もちろん子供も3人いるし。
    自分が仕事休みの日でも日曜日でも朝5時には起きて、ご飯作ったり洗濯したり。
    こんな生活が続いていたので、とうとう今年の始め病気が見つかり入院·手術しました。
    それからは、今何をしておくべきなのか?を真剣に考えるようになり、身辺整理したりエンディングノートを書いたりと自分を見つめ直しました。

    昔から長く生きようとも思っていないので、今のところの目標は60歳まで生きること(笑)
    60まで生きてたら、実妹が盛大に還暦のお祝いをしてくれるそうなので。

    ほんと、私自身もこの物語の主人公のように人生を無駄に過ごしてしまったことも多いですが、これからの人生も生きてて良かったっと思えるように過ごしたいなぁ〜。

  • 昭和の男尊女卑の考えは、還暦前くらいの年代では健在なんだろうか?
    女性目線で読むと、うんうんと頷くところが満載で面白い。
    逆に男性に是非読んで頂きたい一冊。

  • 途中まで、モヤモヤして気分悪くなるレベルだったけど、読み進めていくうちに主人公も変化していって、人って幾つになっても変われるんだよね、なんて思った。

全281件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

垣谷美雨の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×