100歳まで生きてどうするんですか? (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120054938

作品紹介・あらすじ

「この年になるまで、自分が老人であるとか、いつ死ぬだろうかとか、まったく考えたことがありませんでした――」。
人生100年時代といわれる今、飄々と丸裸で綴る、人生、老い、そして「死」。笑って脱力し、きっと生きるのが楽しくなります。


【目次】

パンデミックと生前墓

一瞬の極楽浄土

死の体験旅行

ろくでもない死に方

父母の墓

あるパチプロの死

定年退職の日は喜びの日

心身の不健康と家事のススメ

高齢者バンド

思ってもみなかったこと

思い出と生きる人、死者と生きる人

後期23歳

和子さんの死

『楢山節考』と『冷い夏、暑い夏』

イエスには性欲の悩みがなかった

イエスを生活するとは?

安楽死について

自宅で出来て高収入

人間は死なない

100歳まで生きてどうするんですか?

感想・レビュー・書評

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  • 著者は73歳。著作は連載をまとめたもので、当初は長生きとか100歳まで生きることについて否定的だったという。それが連載終盤になると長生きに対して受け入れるというか少なくとも否定的な気持が消えたそうな。

    自分は64歳なんだけど、まだ親も生きていて自分が死ぬ時とか長生きとかピンとこない。
    親の生活を見て、何が楽しんだろう?とは思うが所詮人は人だし普段意識することは無い。

    何もすることが無くて孤独に生きて行くのはどうなのかな~、と思うこともあるがイマイチ実感が湧かない。それが辛い事なのか?諦められる事なのか?それもわからない。今を楽しみ味わって、ちょっと先の楽しみを思いながら健康に生きるのが幸せだとは思う。
    他人との比較とか足りないものを嘆くのではなく日々のちょっとしたことに喜びを見つけることが大事なのかな。

    それにしても長生きねえ。
    まだ考えたくないなあ。

    作品紹介・あらすじ
    「この年になるまで、自分が老人であるとか、いつ死ぬだろうかとか、まったく考えたことがありませんでした――」。
    人生100年時代といわれる今、飄々と丸裸で綴る、人生、老い、そして「死」。笑って脱力し、きっと生きるのが楽しくなります。

    【目次】
    パンデミックと生前墓
    一瞬の極楽浄土
    死の体験旅行
    ろくでもない死に方
    父母の墓
    あるパチプロの死
    定年退職の日は喜びの日
    心身の不健康と家事のススメ
    高齢者バンド
    思ってもみなかったこと
    思い出と生きる人、死者と生きる人
    後期23歳
    和子さんの死
    『楢山節考』と『冷い夏、暑い夏』
    イエスには性欲の悩みがなかった
    イエスを生活するとは?
    安楽死について
    自宅で出来て高収入
    人間は死なない
    100歳まで生きてどうするんですか?

  • 著者のセンセーショナルな生い立ちと個性的な著書のファン。
    今回は、老後の真面目な話かと思ったら、やっぱり期待を裏切りませんでした!
    でも生死に関しての事柄がいろいろな視点で書かれていて、末井さんの深さを知りました。
    元気な後期人生、続きをまた待っています。

  •  作者の人となり、人生がよくわかる。

  • そうか、この人ベビーブーマーなのね。イエスの箱舟の話とか、津村節子の吉村昭の話とか。紅梅、しんどくてよめなかったんだよなあ。今なら読めるだろうか。

  • おもしろい。ピュアというか、素直な文章、という感じ。

  • すでに70代になった著者が、自らの死生観や老い、長寿などをテーマに綴ったエッセイ集。

    長寿を否定するようなタイトルとは裏腹に、内容は他者への否定やマウンティングとは無縁で、いつもの飄々とした末井節だ。

    私はこれまでに、『自殺』『結婚』『自殺会議』『素敵なダイナマイトスキャンダル』といった末井のエッセイ集を読んできた。

    それらに共通する魅力は、マウンティング的な押しつけがましさが一切ないことだ。
    本書もしかり。

    《ぼくは主体性が乏しいというか、自分の意志で何かをやろうと思ったことがあまりありません。これまでの人生を振り返ってみても、すべてが成り行きまかせだったような気がします》(33ページ)

    ――そんな象徴的な一節がある。まさに「Sway」するように生きてきた飄々とした軽みこそ、末井昭のエッセイの魅力なのである。

    その「主体性の乏しさ」は、反対からみれば、一つの価値観にとらわれて他を否定する偏狭さの対極にある。
    それが末井のエッセイの自由な魅力と、他者へのあたたかいまなざしに結びついている。

  • 学生時代愛読していた「パチンコ必勝ガイド」の編集長末井昭氏の自伝的エッセイ。
    波乱万丈で他の人が経験することがないような出来事ばかりですが、それらの経験から発せられる末井氏のメッセージは「生きる」ことと「死ぬこと」の本質が込められていると思います。
    とても面白かったです。

  • 人生100年時代といわれる今、飄々と丸裸で綴る、人生、老い、そして「死」。笑って脱力し、きっと生きるのが楽しくなります。

  • 婦人公論に載ったエッセイを纏めて出版した本
    同じ話が何度も出て来てよみずらい。
    パチンコ必勝ガイドなどを創刊
    ・人生100年時代 50歳で年齢をリセットすると今は後期14歳
    ・楢山節考は考えさせられる映画 姥捨て山に自分の母親を捨てに行く。僅か70歳。。
    ・著者はかなりしょうもない生活をしているが、オープンに書物にしているところは立派。
     不倫、ギャンブル、パチンコ、等々

  • 人生100年時代といわれる今、飄々と丸裸で綴る人生、老い、そして「死」。笑って脱力し、きっと生きるのが楽しくなります【目次】パンデミックと生前墓
    一瞬の極楽浄土 死の体験旅行 ろくでもない死に方
    父母の墓 あるパチプロの死 定年退職の日は喜びの日
    心身の不健康と家事のススメ 高齢者バンド
    思ってもみなかったこと
    思い出と生きる人、死者と生きる人 後期23歳
    『楢山節考』と『冷い夏、暑い夏』
    イエスには性欲の悩みがなかった イエスを生活するとは?
    安楽死について 自宅で出来て高収入 人間は死なない
    100歳まで生きてどうするんですか?

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著者プロフィール

1948年、岡山県生まれ。編集者・エッセイスト。工員、キャバレーの看板描き、イラストレーターなどを経て、セルフ出版(現・白夜書房)設立に参加。『ウイークエンドスーパー』『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』など15誌ほどの雑誌を創刊。2012年、白夜書房退社。現在、執筆活動をしながら、ペーソスというバンドにTサックスでときどき参加。2014年、著書『自殺』が第30回講談社エッセイ賞を受賞。 主な著書に『素敵なダイナマイトスキャンダル』(ちくま文庫)『絶対毎日スエイ日記』(アートン)『パチンコからはじまる〇×△な話』(山崎一夫・西原理恵子との共著、主婦の友社)『自殺』(朝日出版社)『結婚』(平凡社)などがある。

「2017年 『末井昭のダイナマイト人生相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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