- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121004109
感想・レビュー・書評
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ほぼ半世紀前の本である。インターネット検索を本による検索と置き換えてみれば現在にもよく応用できる本である。ということはフィールドワークはそれほど発展していないということなのであろうか。
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取材の基本のきが学べる本。
・素材が大事
・事前準備、事前の問いを立てる
・知ってる人に聞くのが早い
・聞くのはインタビューではなく対話であるべき。答える側は問いを受けることでそれまで考えてもみなかったことに気づき、その答えを言った人間は、さらにそれまだ用意していなかった重要な問いを発見して新たな問いを組み立てる
→対談は異質な人間同士がぶつかりあったときにできる!
・観察することは大事
・現地に入る。時間をかけて信頼関係をつくる
・効率的に仕事をして、空いた時間で無駄なことをする。知的散歩
・警戒すべきは独善と尊大。目指すべきは人間的愛情と謙虚さ -
自己啓発
思索 -
久しぶりに読み返した、「聞きとりの作法」の中で紹介されていたので、読んでみた。
1975年の出版。生まれる前だ。
インターネットが登場したので、いわゆる紙カードの整理法や図書館などの検索は様変わりしているが、情報を使うという立場と使うための技法、つまり知的自律性の確立と情報を使う技術、はいまも有用。
そして、この本が出てから40年以上経っても、インターネットの登場以外、さして変わらぬ状況と思えてしまう。
社会というのは、変わっているようで、そう簡単に変わらないことが古い本を読むとよくわかる。 -
外山滋比古の本を読んでるような気持ちになるね。それは「勉強するなら、こういう態度で臨まなアカン」という基礎的な講義となっているからで、こうしてロングセラーになっている所以でもありそうです。基礎的と書いたけれども、このほか取材に関する本を幾つか読みましたが、それに比べるとまさに土台となる姿勢の面「のみ」を説いてまして、それは取材相手の都合に合わせよう、当たり前だよな?という部分に如実に出ているかな。それができなくなってる、苛烈を極めるメディア競争を揶揄していた40年前。
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p162
わたしが名付ける知的散歩というのはそういう無目的な情報行動のことであり、もしもわたしにいわせていただくなら、こうした知的散歩こそ、じつは人生における最大の快楽なのだ。 -
書物を相手にした「取材」というべき、図書館や事典の利用法から始まって、フィールドワークの仕方まで、研究や取材の技法について述べた本です。
タイトルは、取材「学」となっていますが、体系的な本ではなく、どちらかというと著者自身の経験則に基づいて書かれている印象です。読者の一人ひとりが、本書のうちから研究や取材についてのヒントを自由に引き出すという読み方をすればいいのではないかと思います。 -
レポートを書く際の参考にします