adlibさんの感想
2009年11月22日
── 加藤 秀俊《企画の技法 19800425 中公新書》 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4121005740 …… 京都にいたとき、ある化学の教授から、お茶を習うといいですよ、 と意外なことを教えられたことがある。化学と茶道、というのはどうか んがえてもむすびつかない。ひょっとして、この先生は、お茶の成分に ついての実験でもなさっているのか、とおもったのだがさにあらず、要 するに、お茶の心得があると、しごとの順序がうまくはこぶ、というの であった。 わたしには、お茶の心得がさっぱりない。だから、お茶席に招かれる たびに恥をかく。だが、お茶をたてる人たちの手さばきをみていると、 そのうごきには、いっさいの無駄がないことに気がつく。とりわけ、お 茶の道具の配置などは、きわめて合理的にできている。手順にあわせて、 いろんな道具がならべられているのだ。しぜんに手がのびたところに、 必要な道具がちゃんと置かれている。そして、この化学の先生のおっし ゃるところによると、化学の実験というのも似たものだ、というのであ る。(Ⅴ 企画の周辺 段どりの問題 Pl4l-142) (※ この部分は、下記に(誤ってか)引用している)。 https://q.hatena.ne.jp/1085012923#c203466(20110608 07:01:52) 野坂 昭如《大島 渚・小山 明子結婚30周年記念パーティー》殴打事件 http://www.youtube.com/watch?v=n1CNy0eIzuY(19901023)東京プリンスホテル ── 湯川 秀樹《旅人 ~ ある物理学者の回想 ~ 1957 朝日新聞 19600115 角川文庫》 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4041238013 (20091122)(20210417)
加藤秀俊(かとう・ひでとし) 1930年東京生まれ。社会学博士。一橋大学(旧制)卒業。京都大学人文科学研究所助手、同教育学部助教授、学習院大学教授、放送大学教授、国立メディア開発センター所長、日本育英会会長などを歴任。現在、中部大学学術顧問、世界科学芸術アカデミー会員。 著書に、『加藤秀俊著作集』全12巻、『メディアの発生』『メディアの展開』(中央公論新社)など多数。 「2016年 『加藤秀俊社会学選集 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」