鍵穴から見たヨーロッパ: 個人主義を支えた技術 (中公新書 1337)
- 中央公論新社 (1996年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121013378
作品紹介・あらすじ
絶えず異国、異民族と接触している地理的状況に加えて、産業革命以降の富の蓄積が、ヨーロッパにおける独自の鍵と錠の文化を育んできた。それは日常生活にとどまらず、宗教、思想、法律、工学、芸術などのあらゆる面に深い影響を及ぼしている。本書は、鍵と錠の技術的変遷やそれを支えた職人の世界を概観したうえで、図像学、民俗学、社会学、文学といった多角的な視点から、広範な隣接領域へと拡がっている鍵文化の諸相を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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再読、何を契機にして購入した本か全く覚えていないのだが、、、
まぁそれはともかくなかなか面白い観点で話が展開されてはいますが、何と言うんでしょうか、壮大な歴史叙述にはほど遠く小考察に過ぎないといったところ。
まぁ新書なんだから無いものねだりなんでしょうが、もう少し民族の歴史・神話・現在への連関等重い命題を提示してほしかったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代によって違う鍵の形。
鍵、錠というものを、西洋ではエロティックなものとして扱うとか。
貞操帯は、旦那の留守でも、錠前屋がいればそれに合鍵作らせて、いの一番の浮気相手になったとか。
(これ、人によって違うんだ。ただお土産で作られたのが、いかにも使われていたように伝わったとか。実際に使われていたとか) -
ローマ時代からナポレオン時代。
ギリシア神話に各種福音書。
ヴァイキングに刑務所。
グリム童話・ドイル・カフカ
大好きな要素ばかりの本でした。