植物はすごい 七不思議篇 (中公新書 2328)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023285

作品紹介・あらすじ

アサガオの花はなぜ夕方になると赤紫になるの?どうしてゴーヤの実は熟すと爆発するの?トマトのタネはなぜぬるぬるに包まれているの?トウモロコシの黄色い粒と白い粒の比率が3対1って本当?イチゴの種はどこにあるの?チューリップの花はなぜだんだん大きくなるの?ソメイヨシノはなぜ暖かい九州よりも寒い東京で先に咲くの?7つの身近な植物に秘められた「すごさ」から学ぶ、生き方の工夫と知恵。

感想・レビュー・書評

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  • 「植物はすごい」七不思議篇 知ってびっくり、緑の秘密 田中修著 中公新書

    「サクラは、「冬の寒さがきびしくないほど、春の“目覚め”が良くない」
    一本の木に咲いている花の個数が10万個を超えることも、珍しくありません。
    1つの芽から1つの花が咲くウメ 1つの芽から複数個の花が咲くソメイヨシノ

  • アサガオの花はなぜ夕方になると赤紫になるの? どうしてゴーヤの実は熟すと爆発するの? トマトのタネはなぜぬるぬるに包まれているの? 7つの身近な植物に秘められた「すごさ」から学ぶ、生き方の工夫と知恵。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40229101

  • 七つの植物の七つの「ふしぎ」を面白くわかりやすく紹介しています。
    一つのふしぎの謎が解けるとさらに新しいふしぎが姿を現し、またそのふしぎを解明する、というように話が進んでいき、一気に読むことができました。

  • こういう授業を受けたかった。

  • 当然と思っていることに疑問を抱く、その疑問をわかりやすく説明する。中学生に勧めたい。
    植物も生きていることを実感。

  • なぜ「昆虫はすごい」やこの「植物はすごい」、「雲の名前」といった自然科学、柔らかくいえば、自然の営みに目が向くのか。それは私が4歳から10歳くらいまで、人里はなれた山に中の一軒家で、大人たちに囲まれて過ごした歳月が、いつも心の底にあるからで。
    山に登らずに「お~い」と叫んで帰ってくるこだまを聞いたことがあるだろうか、遠くの山が煙り、瞬く間に迫ってきた夕立に追いかけられるのを知っているだろうか。
    回りに言わせれば私の元風景だと言うことだ。そこで自然の中で体験したことが、後で気がついたある寂しさとともに、一時期自然の草木や四季折々の移り変わる風景や音の中で育ち、大人が話してくれる民話などで育ったということが折にふれて甦る。
    成長期にまた都会に戻り、学生時代を経て社会人になり、人にもまれた別な任健的な体験を積み重ねてきた。そうして今、やはり帰るところは全ての意味で自然の中ではないだろうかと感じる。

    朝TVをつけると、「子供電話相談室」の録音風景を放送していた。学校が休みになると始まるこの放送がカーラジオから聞こえると、車を止めて聞いてきた。その回答者が書かれた本を買ってきた。
    「トマトの種の周りのヌルヌルは何のためにあるの?」「それはね。すぐ芽が出たら食べられないでしょう」
    種をまくには洗ってこのヌルヌルを取らなければならない(今は接木をした苗を買ってくるが)。昔は洗ってから蒔いたものだ。でもなぜ?といわれると先生の回答を待たなくてはならない。この番組は面白かった。子供の「なぜ?」にはっとさせられた。

    ちょうど本屋さんで目に付いたので読んでみた。確かに何気なく見ている中に「不思議」は一杯あるものだ。

    一一一 たしかに、植物のすごさ、巧みさ、アッパレさを紹介するときには、いろいろな植物のもつ”ふしぎ”をいろいろ取り上げます。そして、その”ふしぎ”に潜むしくみや工夫について、分かりやすい植物を例にあげて説明して来ました。一一一 

    第1話 サクラの”7ふしぎ”
        なぜ、ソメイヨシノの開花は”はなやか”なのか ほか

    第2話 アサガオの”7ふしぎ”
        なぜ、青かった花が赤紫色になるのか ほか

    第3話 ゴーヤの”7ふしぎ”
        表面のブツブツは何の役にたつのか ほか

    第4話 トマトの”7ふしぎ”
        トマトは野菜か果物か ほか 
       
    第5話 トウモロコシの”7ふしぎ”
        なぜ黄色と白色の粒が混じっているのか ほか

    第6話 イチゴの”7ふしぎ”
        タネの働きは ほか

    第7話 チューリップの”7ふしぎ”
        なぜタネで栽培しないのか ほか

    知っていることも知らなかったこともある。
    生きていることは植物だけに限らない”不思議”に囲まれている。”不思議なこと”に気がつくことは、どんな環境にあっても、どんな分野であっても生活を豊かにし考えを深める役にたつ思う。そして
    こうして回答書があり胸のつかえがおりるりることが嬉しい。

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/wonder_of_plants.html【書評】『植物はすごい 七不思議篇』〜ソメイヨシノの不思議とは? : なおきのブログ

    <目次>
    第一話 サクラの“七ふしぎ”
    第二話 アサガオの“七ふしぎ”
    第三話 ゴーヤの“七ふしぎ”
    第四話 トマトの“七ふしぎ”
    第五話 トウモロコシの“七ふしぎ”
    第六話 イチゴの“七ふしぎ”
    第七話 チューリップの“七ふしぎ”


    2015.11.15 木曽野さんの本棚より。

  • この本を読む前に読んだ、同じ著者による『植物はすごい』に比べると、かなりよい本でした。

    アサガオが朝咲く仕組みや、トマトの実割れの原因、チューリップの花は日に日に大きくなること、など、なかなか面白かったです。

    が、因果関係に関する記述の雑さは、多少はマシになったものの、相変わらずでした。
    また、植物を擬人化しすぎな点も、気になりました。

    もう少し客観的な記述にならないものですかね。

  • 『植物はすごい』に続いて、今度は身近な植物七種、すなわち、
    サクラ、アサガオ、ゴーヤ、トマト、トウモロコシ、イチゴ、チューリップ、
    についての七不思議を解き明かす。

    トウモロコシを筆頭に、二酸化炭素を効率力吸収できる酵素(PEPカルボキシラーゼ)を持つ植物をC4植物と呼ぶなんて、全く知らなかった。温室効果ガスの削減に一役買ってもらいたい。

    一番の驚きは、イチゴの実は実では無かったということと表面のつぶつぶは厳密にはタネではなく実だということ。

    本当に、植物はすごい、です。

  • 田中先生の本は基本どれも似たような内容。植物学を少しでもかじった人には当たり前でも、一般人は知らないようなあたりで、読めば感心できる程度の難易度のことを取り上げて書いている。最先端の学説や数式とは無縁で、いい意味で古きよき一般向け学術書の趣。
    『植物はすごい』は様々な植物を取り上げたが、これはサクラ、朝顔、ゴーヤ、トマト、トウモロコシ、苺という身近な植物6つをそれぞれ別の章にして、その「不思議」の謎を解くという形で解説している。
    面白さは一冊目の方が上だが、これはこれで使い道がある。サクラと苺以外は夏に観察しやすいので、子どもの夏休みの自由研究に使える。親が読んで、ここに書いてある実験をすれば、立派なものができそう。中学生なら自分で読めばいい。中学生の上の子と小学生の下の子で一緒に実験・観察させれば、親も楽だ。
    中公新書で子どもは手に取りにくいが、半端な自由研究の本より使えると思う。

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著者プロフィール

1946年 群馬県生まれ
1976年 九州大学大学院博士課程修了(農業経済)、農学博士
1976年 群馬県勤務、県農業試験場研究員、県農業試験場農業経営課長、
県農林大学校農林学部長、県環境保全課長、県第一課長(企画課)、
県農政課長、県民局長、県理事兼農業局長を経て、2007年3月退職

「2018年 『老農船津伝次平の農法変革論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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