日本史の論点-邪馬台国から象徴天皇制まで (中公新書)

制作 : 中公新書編集部 
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025005

感想・レビュー・書評

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  • 古代から現代まで知っておきたい29の論点を。「邪馬台国はどこにあったのか」「応仁の乱は画期なのか」「江戸時代は鎖国だったのか」「明治維新は革命なのか」「田中角栄は名宰相か」など、古代・中世・近世・近代・現代の29の謎に豪華執筆陣が迫る。

  • 日本史の最新事情に基づく論点を網羅した本。

    通説ではない見方は、あらためて新鮮。
    歴史に関しては、基本書として教科書があるが、むしろ教科書よりもこうした論点解説や読書案内が適当なのではないだろうか、と考え読み始めた。時代ごとの概要が最初に書いてあり、ちょうど良い分量で日本史全体をたどることができるのはかなり重宝することがわかった。

    各章は、それぞれの専門家によって書かれている。
    ただ、あとからサブタイトルをつけたのか、論点が必ずしも論点になっていなかったりする。専門家がなぜそれを論点とするのかがもっとはっきり書かれているともっとよかった。

    古代
    邪馬台国はどこにあったのか
    大王はどこまでたどれるか
    大化改新はあったのか、なかったのか
    女帝と道鏡は何を目指していたのか
    墾田永年私財法で律令制は崩れていったのか
    武士はなぜ、どのように台頭したのか

    中世
    中世はいつ始まったか
    鎌倉幕府はどのように成立したか
    元寇勝利の理由は神風なのか
    南朝はなぜすぐに滅びなかったか
    応仁の乱は画期だったか
    戦国時代の戦争はどのようだったか

    近世
    大名や旗本は封建領主か、それとも官僚か
    江戸時代の首都は京都か、江戸か
    日本人は鎖国によって閉ざされていた、本当か
    江戸の社会は家柄重視か、実力主義か
    「平和」の土台は武力か、教育か
    明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か

    近代
    明治維新は革命だったのか
    なぜ官僚主導の近代国家が生まれたのか
    大正デモクラシーとは何だったのか
    戦争は日本に何をもたらしたか
    大日本帝国とは何だったのか

    現代
    いつまでが「戦後」なのか
    吉田路線は日本に何を残したか
    田中角栄は名宰相なのか
    戦後日本はなぜ高度成長できたのか
    象徴天皇制はなぜ続いているのか

  • 現在、注目されている日本史の論点についてまとめた本。

    日本史の研究は日々更新されています。新たな研究成果が出てくれば、それにより日本史の論点もまた変わっていきます。

    本書は邪馬台国から象徴天皇制まで、現在、論点となっている日本史の謎について、各分野の研究者が解説をしています。

    巻末には、日本史をより深く理解するための100冊も紹介されています。

    本書は日本史の流れを理解した上で読むと、日本史をより面白く感じることができます。

  • 日本史の論点をその時代のスペシャリストが解説していく著作。

    歴史学入門編といったところか。

    大学1年生の時に出会いたかった…

    そうすれば、もう少し簡単にいろんなことを知れたのに…と思ったが…
    苦労したからいろんなものを覚えたのかと思うことにした。

    これは良著であると思う。

  • 日本史研究の進展を踏まえ、これまでの通説に対して新たな視点を提供する。

  • 日本史の現在の主流の考え方などがよくわかった。
    特にあまり理解できていなかった現代部分はよくわかった。

  • 5人の著者がそれぞれ古代、中世、近世、近代、現代を執筆。古代担当は倉本一宏氏。
    邪馬台国=八女市説など。

  • 日本の歴史を、①古代(摂関政治終焉まで)、②中世(室町幕府滅亡まで)、③近世(大政奉還まで)、④近代(終戦まで)、⑤現代の5つに分け、5人の執筆陣が、それぞれ担当した区分で論点を挙げて論述を進める。執筆者により専門性が高過ぎる部分もあるが、読者の関心の集まりそうなテーマで考えをまとめている。直近の皇位継承問題まで取り扱い、馴染みある内容となっているが、議論を偏向させず、様々な考えを紹介しながら、含みを持たせた結論で締めくくっている。通して読むより、関心あるテーマをつまみ読みした方が、読後感がいいかな、と感じさせられる。

  • 歴史、日本史に対する興味が、さらに深くなる内容。

  • 日本史研究の最前線。古代から中世、近世、近代、現代とそれぞれの最新の研究結果。よくまとまってるし複数の著者による本当ながら文体にバラツキもなくぐいぐい読まされてしまう面白さ。

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