ウマは走る ヒトはコケる-歩く・飛ぶ・泳ぐ生物学 (中公新書 2790)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121027900

感想・レビュー・書評

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  • タイトルはコミカルだけど内容は結構難しく感じた。読み直さないとしっかりとは理解していない。

  • コミカルなタイトルから様々な動物を取り上げ、その移動方法を面白おかしく紹介していく本かと読み始めたのだが、もっとずっと物理学・力学寄りで、動物の移動の原理原則を解き明かそうという内容であった。面白くないわけではないが、やや専門的すぎたかな。

  • <目次>
    第1章  歩く・走る
    第2章  歩く力・走る力
    第3章  歩行の進化
    第4章  車輪
    第5章  筋肉~移動運動のエンジン
    第6章  泳ぐ
    第7章  流体力学ちょこっと入門
    第8章  飛ぶ
    第9章  飛ぶ力
    第10章  さまざまな飛行
    第11章  ウニの歩行

    <内容>
    本川先生、三作目の「サイズとデザインの生物学」完結編(帯のフレーズより)。「動物」なのだから“動く”。そこにフィーチャーした本編。力学のさまざまな法則が飛び交い、純粋文系の私にはやや難しかった。ただ“動く”為の生き物の理にかなった構造(体型・筋肉・骨など)やその動き(歩く⇒走る・泳ぐ・飛ぶ)について、(たぶん)わかりやすく書かれている。第11章の「ウニ」は、先生の専門分野。退職までに完全なる分析には至らなかったようだが、確かにウニは不思議な生き物である(ヒトデもね)。

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/713646

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2790/K

  • 難しいところも少しあるが、全体としては文系読者にもわかりやすくとても面白かった。生き物の動きからその生物の形状や各器官の位置や作りにちゃんと理由があるというのは、考えてみたら当然かもしれないが、地球上の多種多様な生物がそれぞれこのように進化してきたということを思うと本当に生命の不思議を感じる。
    科学的な話だけでなく、筆者のエピソードや所感も入っているのが読み物としてより面白かった。こんな研究もされているのか、と驚くことも多かった。

  • 生物の進化の精緻さには驚かされる。歩く、走る、泳ぐ、飛ぶなどの動作のメカニズムを解析する。それらは流体力学的に実に巧妙。
    難しい数式も出てはくるが直感的に理解しやすい。筆者の「ゾウの時間ネズミの時間」「ウニはすごいバッタもすごい」と並んで大変面白い。

  • いろいろな動物の動き(歩行、走行、泳ぎ、飛翔など)を物理学的に分析し、理にかなっていることを説明する。後付けの説明と言えなくもないが、生物は自然淘汰で現状の機能を獲得してきたのは事実。
    それをふまえて読み物として面白い。

    ウマとヒトは一例。

    読了120分

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著者プロフィール

生物学者、東京工業大学名誉教授。

「2019年 『生きものとは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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