腐女子化する世界: 東池袋のオタク女子たち (中公新書ラクレ 229)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 323
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121502292

感想・レビュー・書評

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  • 最後の方は女性のライフスタイル論に流れたりするので、必ずしもこのタイトルが適切かどうかはわからないが、『負け犬の遠吠え』等で類型的に言う「結婚しない働く女vs専業主婦」という対立構造はもはや機能しないという辺りは共感できる(むしろ腐女子論よりこっちの方が面白かった)。内容については、実際にBLをある程度読んだことがある人ならば「ふーん、でそれが?」というくらいのもので、今更読む必要ないと思う。明らかにそれを知らない外部の視点を意識して書かれたものだが、一般の手に取りやすいレーベルでこの問題を取り上げたものとしては数少ないので、その意味では貴重かも(いまだに中島梓などが「女性性の否定」などという数十年前の話を堂々と繰り返しているなかで、それを完全に斬り捨てているし)。ただこの本の中のインタビューを受けた女性が言っているように、別に普通に社会生活を営んでいるオタクの女性は、別に存在を認められたくなんてないのです。放っておいてほしいのにね。ああ、あと作中で引用されているような安直なBL、すべての人が好きだと思わないで欲しいわ(苦笑)。全般的に引用している資料も含めて軽いなぁという印象。この類の酒井順子、斎藤美奈子などの発言をまとめて整理しているという意味では労作かもしれないけど。

  • 腐女子についてはもちろん、それだけじゃなくて<BR>
    一般的な女子論にもなってて面白い。<BR>
    あと、「大企業以外で正社員になることは”フリーター”以上に労働力を買い叩かれる」<BR>
    はリアルでゾっとした。

  • ほんとこういうの好きなんですえぇそりゃもうorz 自分腐女子の一員な自覚あるんで面白楽しく読めましたよ。思わず頷きたくなるような分析もあったり。何より自分の知ってる文化が出てきてることが面白いですよね。オタクの中でも腐女子に視点を置いた本を待っていたのでちょっと嬉しかったです。なんでだろね。

  • 私をコレを読みながらしきりに頷いていました。

  • ぱっとみて興味をもったので読んでみた。読みやすいし、自分の知ってる分野のことがいっぱいかいてあって面白かった。でもどこかパっとしなかったのは何故だろう。

  • 2007/03/04
    もっとほりさげて欲しかったような。
    テーマが幅広すぎ;それが楽しくはあるけれど、腐女子だけじゃないんですな;

  • 現代のオタク事情と、
    そんなオタク女子分析。
    おもしろいと思った。
    なんだか日本ではオタクって差別的だけど
    べつにいいじゃんねー。

  • 自分がはまっているジャンルが紹介されていてなぜか優越感。でもネタ本レベルにしか思えなかった。わたしでも「そうか?」と思うことがたくさん。でもわたしの父親世代は読んでいて、「腐女子」っていうこんな若い子もいるんだ〜と楽しく読めそう。昔からそういうジャンルは盛んだったことと、さらに進化した名前変換小説とかにも触れてほしかった。
    腐女子についてはよくなかったけど、女性のこれからの働き方とかそういう現実を認識させられたのは思ってもなかった収穫です。

  • BL好き腐女子の背景がちょっと長すぎ。道から外れてるんじゃないかと思うこともあったけど、まあまあ面白かったです。

  • ただのヤオイ好きな女子たちの本かと思いきや、後半は格差社会の話に発展。
    身にしみる・・・。

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著者プロフィール

ノンフィクションライター。会社員や専門学校講師などを経て、2005年からライターとして活動を開始。『AERA』『婦人公論』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、現在は『文春オンライン』などで教育やジェンダーなどの記事を執筆している。『女子校力』(PHP新書)、『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)など著書多数。

「2022年 『中学受験 やってはいけない塾選び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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