なぜ人に会うのはつらいのか-メンタルをすり減らさない38のヒント (中公新書ラクレ 750)
- 中央公論新社 (2022年1月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121507501
作品紹介・あらすじ
「会ったほうが、話が早い」のはなぜか。それは、会うことが「暴力」だからだ。
人に会うとしんどいのは、予想外の展開があって自分の思い通りにならないからだ。それでも、人は人に会わなければ始まらない。自分ひとりで自分の内面をほじくり返しても「欲望」が維持できず、生きる力がわかないからだ。コロナ禍が明らかにした驚きの人間関係から、しんどい毎日を楽にする38のヒントをメンタルの達人二人が導き出す。
感想・レビュー・書評
-
-
「弱者男性の安楽死を合法化せよ」明らかな差別的発言がまかり通る日本のヤバさ 「優生思想」がじわじわ広まっている | PRESIDENT On...「弱者男性の安楽死を合法化せよ」明らかな差別的発言がまかり通る日本のヤバさ 「優生思想」がじわじわ広まっている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
https://president.jp/articles/-/530162022/02/09
-
-
昨夜はじめて佐藤優さんのTVライブを見ました!
BSフジ「プライムニュース」
『緊迫のウクライナ情勢 鈴木宗男&佐藤優解説 黒井文太郎&鶴岡路人』
鈴木宗男 日本維新の会 参議院議員
佐藤優 作家 元外務省主任分析官
黒井文太郎 軍事ジャーナリスト
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授
「本当に、本を書いている佐藤優さんが喋っている」と思いました。
TV出演はお断りしている、と聞いていた気がしましたが
心境の変化でしょうか。
これからも出ていただきたい。
ウクライナ情勢とてもよくわかり、スッキリしました。
閑話休題、この本は斎藤環さんとの対談。
彼は『中高年ひきこもり』に「もしひきこもることが100%容認される社会が実現したら、長期間ひきこもってしまう人は激減するでしょう」と書かれていて、
その件について私は未だ納得していないのです。
さて、この本のタイトルに内容が合っていないように私は思いますが、面白かったので気にしません。
一番興味を持って読んだのは、脳科学のことです。
斎藤環さんは「過信しないように」と警鐘を鳴らしています。
これについて詳しく書かれているので、
私のように脳科学大好きという皆さんに読んでほしい。
実は佐藤優さんも「脳科学ブームの危険性について斎藤氏と話をしてみたかった。この点についても話が嚙み合った」と言っているのです。
そうなんだー。 -
タイトルが良くないですか?
と思うのは、私が人と会うことに、プレッシャーを感じる人間だからだと思う。
だから、人に会うことって「暴力的」ですよね、とサラッと始めちゃう本書には少し力が抜けたし、でもそこに意味があること……内省に浸らないことやエンカレッジしてもらうことの意味も、分かるような気がする。
コロナ禍で、家に籠もることが是とされ、リモートワーク、リモート授業が広がった。
けれど、家に籠もったままの人は、相変わらずマイノリティなんだろうか。
ずっと、その辺りのチクチクを感じながら、日々を過ごしている。
学校が、先生にとっても生徒にとっても心を病む空間になってしまっていることも、そのチクチクの延長線上にある。
でも、二人が「心」に改めて注目し、知り合いだからこそリモートが成り立つと言及しているように、やっぱり誰かと会うという〝場〟そのものは必要なのだ。オンライン化されれば良いのではない。
その辺りの架け橋をいかに考えるか……。-
mitsukiさん、こんにちは
タイトルに惹かれて本屋で即買いしました。
人と会うのは暴力的、という言葉には目からウロコがボロボロと...mitsukiさん、こんにちは
タイトルに惹かれて本屋で即買いしました。
人と会うのは暴力的、という言葉には目からウロコがボロボロとはがされました。
でも、その暴力がなければ、「欲望」が維持できない、という発言にも、体験的に頷けました。
他者がいなければ、自分で自分の輪郭も分からない、会う、という暴力を受けて、痛みで自分を知るというイメージなのかな、と思いました。
2022/02/07 -
>5552さん
コメントありがとうございますー!
しばらくログインしておらず、返信遅くなりました……。
そうですね。一人きりの方が楽な...>5552さん
コメントありがとうございますー!
しばらくログインしておらず、返信遅くなりました……。
そうですね。一人きりの方が楽な私でも、〝独り言〟ではダメだと思う時があります。他者に向けて言語化して、ビクビクしながらもレスポンスを待つ。その往復が、「自分の輪郭」を知ることに繋がるのかなーと思います。2022/02/20
-
-
佐藤優さんと斎藤環さんというちょっと濃いめのお2人の対談集。
感染症による世の中の生活や環境の激変について具象・抽象織り交ぜて多岐にわたる展開が興味深い。
中でも印象的だった事柄
・P.190
斎藤氏:実は日本の同調圧力の本質は、「俺は得をしたい」ではなく、「自分だけ損をするのは嫌だ」「人と違う状況にはなりたくない」なんですね。
→ワクチン接種が待ち焦がれていた当初、権力者や著名人が抜け駆け的に打ったことを世間は一斉に叩いた。
「私は打っていない」のに「あの人たちが打てたのは許せない」という認知に由来する。
私が日ごろ買い物でクーポン券を利用しそこなったり、ポイント◯倍の日に買いそびれて、「あ~悔しい!」となるのも同じマインド笑。ポイントに振り回される本末転倒と分かりながら…。
皆が得しているのに、自分が疎外されることへの理不尽さが同調圧力となる。
・P.197
斎藤氏:「もともと日本には、議論したような同調圧力がはびこる素地があったわけですが、コロナ禍においても、例によってメディア、なかんずくテレビのワイドショーが、人々のそうした行動をこれでもかと煽りました。日本のメディアは、なぜか同調圧力を作り出す側に回りたがるわけです。」
中略)
「メディア人は大衆の心に影響を与えたい、できれば変えてしまいたいという抜きがたい欲求を持っているというのが、私の理解です。降って湧いたようなコロナ禍は、そういう力を行使できる千載一遇のチャンスだった。」
→一部の層にとってはテレビを筆頭にマスメディア離れが進む誘因となったのではと思案する。ワイドショーは見ないけれど、ニュース報道番組の単純化、劣化も酷いもの。 確かな論客はテレビには出ないし…。芸能人やお笑い芸人のコメンテーターが一般市民を代表しているし笑。切り取られるから即時性勝負のテレビにはでないよなあ。
コロナで得たもの、失ったもの。
自分の可視化できる世界のみがすべてという誤解に拘泥されることなく、その上もその先もあるということを意識したいもの。
在宅勤務の夫以外の人に会いじっくり話す機会なく3年近く。世間話程度は誰とでも結構できるのだけれど、実は人に会うのは辛い自分に気づいた。相手と対立しないよう、悪い感情を抱かれないように、私は実はおもねてしまうのだなと、引きこもって分かった事実。メンタル擦り減りまくり。 -
著者二人による対談の内容を本にしたもの
コロナ禍でわかったことなどの記載もありました
なんとなく読みましたが会話だけの本って
こんな感じなのかなとも思わされ
内容はあまり残りませんでした -
-
111108さん、5552さん、こんばんは☆
コメントありがとうございます!
なるほど、ひとりでいたい寄りの中間型という表現は良いで...111108さん、5552さん、こんばんは☆
コメントありがとうございます!
なるほど、ひとりでいたい寄りの中間型という表現は良いですね!
幹事になりたがりのときもあれば、一人でいいやと思ったりします。
周りにうざがられているかもしれません
111108さんのように、別れたあとに、あの話しておけばよかったあと思ったり、何を話したか思い出せなかったりがあるんですよ~
距離感のつかみ方というかチューニングを合わせるのに時間がかかってしまいます
5552さんが本棚に飾ってくださったので出会えた本です。ありがとうございます!予約が思ったより早く回ってきたので良かったです。
111108さんの図書館にもありますように♪
本当に、ブグログには感謝です。
このように皆さんの本棚をワクワクしながらお邪魔して、お話も時々できて、自分ペースで過ごせる居心地の良さは有難いです☆
2022/07/15 -
ベルガモットさん、111108さん、こんばんは。
ベルガモットさん
私は幹事などはとてもとてもできそうにないのですが、ひとりでいいや...ベルガモットさん、111108さん、こんばんは。
ベルガモットさん
私は幹事などはとてもとてもできそうにないのですが、ひとりでいいや、と思うときと、人に会いたいときが両方あるのは分かるような気がします。人に会うのは消耗するけれど、やはり、ときどき人を求めてしまいます。
自分の心地好い人との距離感を熟知してれば、ストレス少なく過ごせますよね。それがけっこう難しいんですけど。
111108さん
ブクログは心のオアシスのひとつです♪
好きなものについて語れる場があるなんて、幸せだなー、とつくづく思います。
こちらの本もお二人とお話できたおかげで、ますます印象深い本となりました。
111108さんの近くの図書館にもあるといいですね。
2022/07/15 -
ベルガモットさん、5552さん、こんばんは。
ベルガモットさん
距離感のつかみ方・チューニングを合わせるというのぴったりの表現ですね!ちょ...ベルガモットさん、5552さん、こんばんは。
ベルガモットさん
距離感のつかみ方・チューニングを合わせるというのぴったりの表現ですね!ちょっと恥ずかしいかもと思ってけど、箇条書きのメモあったらきっと会った時楽しく話できそうですよね。今度帰省して久しぶりに友人と会う時にやってみます。
5552さん
私も5552さんと同様に?ベルガモットさんみたいに幹事などとてもとても‥というタイプです。一人の方が気楽だし。でも人恋しい時ってありますよね。
またまたお二人とお話できて嬉しかったです!図書館で探してきますね♪2022/07/15
-
-
興味深い2人の対談。あまり批判的な読書はしないタイプの私だが、今回のテーマは仕事に関わる部分でもあり、えっ?そうかな?と思うところもしばしばあった。もちろん、納得するところも多々あった。考えて読むという体験ができたことが嬉しい。引きこもりはお金を使わないという箇所があったが、ん?と懐疑的にもなり納得するところもあった。私は訪問看護師なので、医師の介入があって初めて介入する。だから、その時点で医師の使う引きこもりとは違うのかもしれない。症度が違う、ということなのかなと思う。刑務所で土曜にものすごく甘いものが出されるという話には、くすっとしながらも納得。とにかく、私にしては珍しくよく考えながら、懐疑的になって読んだ本。良い読書体験ができて良かった。
-
「対面するという暴力性」についても語られています。自分も人に会うのは億劫な方なので、その理屈には納得できました。
ベルガモットさん、ウクレレ弾かれるんですね!
素敵です♪
私も、弾いてみたいんですよ~
音楽も短...
ベルガモットさん、ウクレレ弾かれるんですね!
素敵です♪
私も、弾いてみたいんですよ~
音楽も短歌もできるなんてすごいです。
先日は短歌二首目お披露目ありがとうございました!
きらきら星の歌が聞こえてきそうな素敵な一首でしたね☆彡...
先日は短歌二首目お披露目ありがとうございました!
きらきら星の歌が聞こえてきそうな素敵な一首でしたね☆彡
自分では探しきれない本がブグログの皆さんの本棚の中でキラキラ魅力的にひかって、読みたい本が目白押しです♬
そういう間に順番が3番目になっていました
うれしいお言葉、ありがとうございます。
短歌、出来不出来はともかく、つくっている時は楽しいん...
うれしいお言葉、ありがとうございます。
短歌、出来不出来はともかく、つくっている時は楽しいんですよ。
先日も、思わず横山未来子さんの『いちばんやさしい短歌』という短歌指南本を図書館で借りて来てしまいました。
本当に、他のユーザーさんの本棚って、なんであんなに魅力的なんでしょうか。
気がつくと食い気味にブク友さんの本棚を見ている自分がいます。
おお、着々と順番が近づいてきますね!