人はとてつもなく無力なものです。
特に、未曽有の脅威に関しては
いやというほど本能が出たり、
意地汚さが浮かび上がってきます。
著者は遠くに逃げようとはしたものの
結局住んでいる地を離れる決心がつかず
ロンドンにとどまることとなったものです。
彼の周りではすさまじいほどの災禍が
人々に牙をむいていきます。
何も対策ができない、
やけっぱちになったがゆえに
この疫病は見る見るうちに人に伝播していきます。
流れる人々が他の地に未知の病原菌を
まき散らしたのです。
やがて来る終息。
でも、人はやっぱり弱いですね。
最後の詰めが甘い、
人は弱いね。