夜の果ての旅 上巻 (中公文庫 C 22)

  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122005259

感想・レビュー・書評

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  • とにかく苦痛だった。ひたすら自虐的に自問自答する主人公に絡め取られながら読む自分も自虐的だと思った。フランスでちょっとした軽口と軽率な更衣が内蔵をさらけ出すような戦場を体験し、ほうほうの体でアフリカの地に自分の可能性を求めるも、ほぼ全否定のまま新大陸(アメリカ)に渡る。中途半端な自己検証と気分屋的な日々のなか、モーリーという天使のような女性と出会うが、さらなる悲痛にのみ実在を覚える主人公フェルディナン・バルダミュは未練を抱えてその後を歩む。

  • 難しかった、最後の方のセリフは、旅の本としての醍醐味、本質を語っているようだった。

  • @k_kazama 上下巻セット。

  • 彼岸

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著者プロフィール

Luis-Ferdinand Celineは筆名。一八九四年、パリ西北部の都市クールブヴァに生まれ、貧しさのなかで独学で医師免状を得る。第一次世界大戦で武勲をたて、復員後、国連事務局につとめ、各国を遍歴。のちパリの場末で医師を開業。一九三二年、『夜の果てへの旅』で一挙に作家としての名声を確立したが、反資本、反ユダヤ主義の立場からフランスを批判し、第二次世界大戦後戦犯にとわれ、亡命先のデンマークで投獄された。特赦で帰国するも、六一年不遇と貧困のうちに没す。

「2021年 『夜の果てへの旅(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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