エロティシズム (中公文庫 M 176-3)

著者 :
  • 中央公論新社
3.41
  • (2)
  • (8)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 92
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122011250

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初の「花とセックス」の節が導入として秀逸。

    少々フロイトに依拠しすぎな嫌いはあるけれども、基礎知識のほとんどない自分にとっては非常に楽しめた。

    特に「体内回帰願望について」の章は新しい知見が開けたような感覚を覚えた。
    また、「童話のエロティシズム」の解釈は面白い鑑賞法で実際にその様なシンボルとして童話が作られた可能性もあるのだろう。

  • まず、掴みが巧いですね。うっかり読み始めると興味深い話が多くて結局全部読んでしまうような作品。少しフロイトに偏りすぎているとは当人も後書きで書いているとおりですが、一読の価値はあります。

著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澁澤龍彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ガブリエル ガル...
三島由紀夫
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×