- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122025165
感想・レビュー・書評
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「国電」など固有名詞は古いかもしれないが、面白さとは関係ない話。若者と老人のディスカッションは興味深い。NHKをモチーフにしたドタバタも凄い!
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2011.11.24(木)¥140。
2012.2.13(月)。 -
「東海道――」よりもテーマに幅が出てきた。
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SF作品はあまり読まないけど、結構面白かった。また読みたい。
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SF9編。
筒井康隆作品はどれもぶっ飛んでいるけど、特にこれはぶっ飛んでいるというかごちゃごちゃ(?)していると感じた。
これは全体的に少年漫画っぽいノリな気がする。
★アルファルファ作戦
地球には、200歳、300歳の年寄りしか残っていない…という設定。
主人公は役人で、派遣されている。
年寄りの描写がうまい!!
美化していないで、年寄り特有の頑固さとか、
若い人をけなすところとか。
話が要領を得なくなるところとか。
精神的・肉体的にも衰えているのを的確にとらえているなぁ、と。
まあ実際は、人生125歳説じゃないけども、細胞分裂の関係で、どんなに頑張っても120〜130歳くらいしか生きられないらしい。
人間が200歳、300歳まで生きることは多分ないだろうけど、実際そこまで生きるっていいことかは疑問だよな…;
シメの一文がうまい!!
★慶安大変記。
「一浪とかいてひとなみとよむ」といってたような時代に書かれた話で、予備校VS大学の戦い。
まさか当時は大学全入時代が来るなんて想像つかなかっただろうなあ。
主人公の言動にイラっときたな。
ラストの父が姉を叱る理由が男尊女卑じみた発想だったので、もっともっとイラついた。笑
★懲戒の部屋。
痴漢冤罪を題材にしている。
主人公が電車の中で、いきなり変な女に「痴漢!」と言いがかりをつけられて、気づいたら女に囲まれ大変な目に・・・?!
そう、「痴漢に遭った」と主張する「被害者」側の女のほうが圧倒的に強い。
真実を調べないで糾弾するところ。
フェミニズム云々より、「人の怒りは自分の怒り」とばかりに、感情的な「正義」感によって、集団で一人を攻撃する怖さ。
この国特有で、現実味が溢れているなぁ。
ただ、女たちのヒステリックな様も確かにうまくかけているけど、女をちょっとバカにしている感じがして、不快だったな;
★色眼鏡の狂詩曲
アメリカ人17歳の男の子が、某SF作家に、「日本と中国を題材にした小説を書いたから添削してくれ」と原稿を送りつける。
知人にそれを訳してもらうが、あまりに酷い内容で・・・?!
アメリカ人のアジアの認識って、実際これくらいなんじゃないかと思う。
まさかありえないだろう、と笑いながら読んでいたけ
ど、あながちフィクションでもなさそうだ(笑)
実際いまだに「日本にはSAMURAIいるんでしょ?」と真顔で尋ねてくるらしいし。 -
絶対読んだはずなんだけど
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「人口九千九百億」など、比較的取っつきやすい作品あれば、偏見に充ち満ちた日本観を描いた(?)「色眼鏡の狂詩曲」や、まだよく分からない「旅」などツツイワールドの様々がここに。
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筒井康隆は一番好きなSF作家です。
SFといってもこの作家と星新一ぐらいしか読んだことのないシロウトです。
たしかこの本は高校の図書館で借りました、っていうか返してません。
初めて筒井康隆に出会った本です。
授業中に夢中になって読んだ記憶があります。