- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122025707
感想・レビュー・書評
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ウルジナに捕えられてしまったサリオのために、アウラが奔走。アビドスの援軍を得て、サリオの命は保証される。全てを知ったスネフェルとサリオの最期の対決。
スネフェルの孤独と、ナイルへの愛、それを失った喪失感が本当に辛い。サリオが、もしウルジナがエステ―リアに攻め込まず、スネフェルが正式にナイルを妻としてウルジナに迎えていたら、こんなことにはならなかったのに、とスネフェルに語る場面の苦しさよ。
悪役が魅力的なのは竹宮恵子の特徴だと思う。スネフェルとサリオの関係は『地球へ』におけるジョニーとキースの関係と重なった。そしてアンケスエン姫が地味に好きなので、彼女の潔さも胸に刺さる。名作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらずナイルの位置や、イザイの生き様など、実に神話的である。
それ故に主要登場人物らの人間的魅力は薄くなってしまう。なんだろう、物によって都合よく動かされているように見えてしまう。しかし脇役が輝くのは力量なのか。
アウラがけなげでかわいいが、しかし、このさき神々と同列に並ぶのかと思うと、彼女は悲劇のヒロインのようにも見えてしまう。 -
作者自身が創作した「エステーリア戦記」が題材。<br>
普通だったら既存の神話などを下敷きにするのに、<br>
自分で戦記まで書いた作者に脱帽。<br>
国を滅ぼされた王子、サリオキス。<br>
敵国ウルジナのスネフェル王。<br>
スネフェルに恋したナイル姫はサリオの妹で。<br>
壮大で豪華なコミックです。<br>
エジプト好きなら是非一読をw