- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122031814
感想・レビュー・書評
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第一部完。ここまで読んでなかったなぁ。それだけでも通読している意味はあるというものです。
友子の死。彼女の存在が生きる希望を様々な人に与えていたけども、彼女自身にその想いは届いていなかった。
ただただかなしいとしか思えないなぁ、あの集落の人々含め。 -
小学生くらいの原爆孤児が人殺しや強盗をしなければ食っていけない時代があった。
今のアフリカやインドや南米よりも悲惨な状況がつい何十年前に日本にもあったんだなあと思う。
誰もが悪事を働かなければ生きていけなかった。
「原爆さえなければこんなことにはならなかったのに。戦争が憎い」という広島市民の怨念と怒り。
仕方がないものは仕方がない、と言うな。
現代の日本人に突きつけられたメッセージ、真摯に誓わなければならない。
怒る奴はバカだと私は思っているが、ゲンの怒りは復讐のそれではなく、人が人を踏みにじる愚かさに対して断じて引かぬという誓いのように思える。 -
戦争の悲惨さを改めて感じさせる作品。小学生のとき地元の図書館で読んで、その迫力あるタッチが不気味でトラウマになったものです。主義主張はさておいて、今改めて読み返すと、重く悲しいストーリーの悲惨さにはもちろんのこと、無理矢理にでも明るく気丈に振る舞うゲンたちの心情の描写に毎巻泣けます。登場人物のひたむきさにはただただ驚嘆…(泣)。
そして一方で、エンターテイメント作品としても名言が溢れているような気がする…。中沢さんの笑いのセンスが凄まじいです。 -
さよなら三角