赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫 し 18-9)

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  • 中央公論新社
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感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122041004

感想・レビュー・書評

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  • 父に借りパクされて最後まで読めてない

  • 以前読んだ『盗作の文学史』の中で、本作がサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の盗作である、と騒がれた、というくだりを読んで気になったため、印象を確かめたくて手に取った。
    あまりにもタイトルは有名だが、中身は前述の『盗作の文学史』を読むまで知らずにいた。
    簡単に言ってしまえば、東大合格者を毎年200人輩出するような超名門の「いやったらしい」日比谷高校三年生の庄司薫が、学生運動によって東大受験することができなくなり、自分の今後について悩み、迷い、結論を出すまでの物語だ。
    やけに親しげに語りかけるような文体、「いやったらしい」を連発する若く傲慢なところが、似ている、と言われれば、確かにサリンジャーと似ている。ただ、盗作ではなくオマージュとかインスピレーションである、と言われればそれはそれで納得するようなレベルだな、というのが個人的な印象だ。影響は多分に感じられるけれど、この程度なら他の著者にもあるレベルなんじゃないの?
    ひどくナイーブで堂々巡りするような語り方が時にうっとうしいように感じることもあるけれど、とにかく他者に対して斜に構えて攻撃的だったホールデンに比べると、同じように世の中を少し斜めに見るケはあるものの、まだ繊細で内に対して思考する庄司薫の方が私には馴染みやすかった。

  • 苦しくなったとき読む本。あたたかで、のびやかな世界に、すっと救われる。

  • 2003年9月4日読了

  • 青春小説の最高傑作。“男の子”の核心を見事に描き尽くしてる。さわやか系になるも、クール系になるも、ネクラ系になるも、ジャイアン系になるも、ツンデレ系になるも、ヲタク系になるも・・・・、全ての男はここから出発してる。

  • 悩める元東大志望学生、庄司薫(著者名と同じ!)の、飼い犬ドンが死んでから幼馴染由美と手を握るまでの数日間。まあ、ドラマなんてものはありませんが、正しい青春小説って感じ?面白かった。ブログでは「ぼくは勉強ができない」をあげたけども、これ多分色んな小説のテンプレになってんじゃないかなあ。もっと長いエントリ→http://brokenbiscuits.blog.shinobi.jp/Entry/7/

  • 小林君が好き!!

  • キテるね、これは。名作をスルーしてきた場合、後悔することの方が多いけど、これは30代になってから読んで正解。
    10代で読んでたら、イッちゃってたんじゃないかな?

    ところでこれが『ハルヒ』のネタ本という噂がありましたが、
    真偽はともかくハルヒが好きなら読むといいと思うよ。

  • ときめく。

  • 女の子にもマケズ、ゲバルトにもマケズ、男の子いかに生くべきか。東大入試を中止に追込んだ既成秩序の崩壊と大衆社会化の中で、さまよう若者を爽やかに描き、その文体とともに青春文学の新しい原点となった四部作第一巻。芥川賞受賞作。

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