放浪の戦士 1 (中公文庫 か 68-1 デルフィニア戦記 第 1部)
- 中央公論新社 (2003年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122041479
感想・レビュー・書評
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ファンタジー小説ながら戦国ものとしても読める傑作。めちゃくちゃ面白い。国を追われた王様が仲間を集めて取り返しに行く内容は手垢が付いているかもしれない。だがリィという異世界キャラがいることで物語に幅をもたせている。この設定がうまい。またリィが戦国時代の軍師の如く理路整然と洞察することにより、読者側も納得して入っていけるもの美点だろう。ファンタジーものとしては珍しく魔法などの能力が一切出てこず、己の武力と知力だけで進みそうな面も戦国の国盗りものを思い起こさせる。まあそっち方面が好きな人は読んで損はないぞ。
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友人が、「日本人でこの本を読んだことがないなんて、そんな勿体無い話はない」と豪語していたので、手にとった。
なるほど、よどみなく読める。輸入もののファンタジーの長編は翻訳で不自然な日本語になりがちだったり、文化や歴史の違いから、作者の意図することが察しにくいことがある。和製洋物ファンタジーは、そういった問題こそないものの、三流小説になりがち。しかしデルフォニア戦記は、いわゆる「プロの犯行」。恐ろしいほど完成度の高い和製洋物ファンタジー。
読みやすさは抜群だけれど、なにせ指輪物語を超える長編だ。クラッシュ・ブレイズまで読み終えるのはかなり先になりそうだ。 -
リィがカッコよくて可愛くて最強です!
TSものが好き人ならきっとハマる。
壮大なストーリーで、シリーズを読む間デルフィニア戦記の世界にどっぷり浸かることができます。 -
期待を込めて。
面白いけど無性に十二国記が読みたくなる -
ティーンズノベルらしいけど、30代の私でも充分面白い。久しぶりにこういうファンタジー系の本読んだ。
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十二国記が好きな人がオススメしてくれた本。十二国記よりはライトな感じで軽く読めた。
リィが色々と謎。人間ではないの?どこから来たの?それらはこれから明らかになるのかな。
ドラがかっこいい!というかウォルの味方たちは心意気がかっこいい人たちばかりだった。一方の改革派の面々は対照的だなあ。 -
男は剣を揮っていた。黒髪は乱れ日に灼けた逞しい長身のあちこちに返り血が飛んでいる。孤立無援の男が今まさに凶刃に倒れようとしたその時、助太刀を申し出たのは十二、三と見える少年であった-。
流浪の国王ウォルと、異世界から落ちてきた少女リィ。孤独な魂の邂逅からはじまった旅。真っ直ぐなリィの言葉が心に沁みます。デルフィニア戦記 第一部(全4冊)。 -
最初は定番ファンタジーだと思って読み始めたら、定番だけどぐいぐい引き込まれて気がつけばどっぷりタイプの話でした。まとめて読みたくなります。
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物語のテンポがとても良いですね。主人公ともう一人の会話が楽しいです。
話の流れもつかみやすいのでサクッと読めました。これからどうなっていくのかが楽しみです