カラスはどれほど賢いか: 都市鳥の適応戦略 (中公文庫 か 52-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042193

感想・レビュー・書評

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  • カラスの基本的な部分には触れず、行動の部分に焦点を当てた内容。

    読後、ついついカラスを目を追ってしまうことうけあい。

  • [ 内容 ]
    都市ではカラスと人の壮絶な知恵くらべが進行している。
    本書は長年都市鳥を観察研究してきた著者が、その成果を克明に報告するとともに、カラスに対する人間の愛憎半ばする感情を古今東西の文献や資料に探るカラス百科である。
    文庫化に際し最新データを盛りこんだ増補版。

    [ 目次 ]
    序章 野鳥にとって都市とは何か
    第1章 銀座のカラスはカァーと鳴く
    第2章 ヒートアイランドの夜
    第3章 カラスを追跡する
    第4章 都会派カラスの子育て法
    第5章 街中のスカベンジャー
    第6章 カラスの知恵袋
    第7章 カラスの遊戯
    第8章 カラスと人の交友
    第9章 カラスと人の知恵比べ
    第10章 カラスの博物学

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • カラスは嫌いではない。
    と言うよりも、いろいろな賢いエピソードがあって好ましく思っている、
    と言った方が正しい。

    それゆえ、どんな楽しいエピソードが出てくるのかとわくわく読み始めたが、
    思いのほか、堅めの内容で、
    しかもカラスの雑食性を目の当たりにして
    ちょっとがっかりしてしまった。

    それでも、
    火を怖がらないことや、
    捕獲されて標識をつけられても、逃がしてもらえるとわかったら、
    また餌目当てにおとりの箱に飛び込む話など、
    新しい知識を得られて良かった。

  • カラスすげー。しゃべるカラスもいるんだ。それが生きていくためという打算なところもすごい。記憶力も幼児以上と考えられるので、都会の鳩やスズメはホント恐怖だよね。卵やひな鳥を平気で食べちゃうし。
    空飛べるから猿よりタチ悪いんじゃないかな。
    滑り台を滑っているカラスの写真は衝撃的!

    駆除とかできそうにないね。繁華街の路上のゴミを減らすしかないかな。それでもカラスは対策を考えそう。

    【教訓】
    4月、5月でカラスのひな鳥を見つけても決して近寄らないこと。

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著者プロフィール

唐沢孝一
NPO法人自然観察大学学長。1943年群馬県生。1966年、東京教育大学理学部卒業。都立高校の生物教師のかたわら都市鳥研究会代表、日本鳥学会評議員・幹事等を歴任。現在、NPO法人自然観察大学学長。野鳥をはじめ昆虫や植物の生態を研究するほか、自然観察会を主宰し講師をつとめる。都市鳥関係の著書に『カラスはどれほど賢いか』(中公新書、1988)、『スズメのお宿は街のなか』(中公新書、1989)、『カラー版 身近な鳥のすごい食生活』(イースト新書Q、2020)、自然観察の著書として、『カラー版 目からウロコの自然観察』(中公新書、2018)、『唐沢流 自然観察の愉しみ方』(地人書館、2014)。東京の自然誌に関する著書として、『江戸東京の自然を歩く』(中央公論新社、1999)、『よみがえった黒こげのイチョウ』(大日本図書)などがある。

「2023年 『都会の鳥の生態学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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