マンガギリシア神話 (6) (中公文庫 S 19-6 マンガギリシア神話 6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043596

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  • 2014年11月20日読了。黄金の羊毛を求めるイアソンの航海譚と、彼の妻となった王女メデイアのエピソード。イアソンの航海の話はその豪華な参加者とともに記憶しているが、メデイアとイアソンのその後の話は認識が薄く新鮮に読むことができた。王位を得るために航海に出て目的を達成したはずが王位は他人に譲り、妻と息子と穏やかに暮らすつもりがその願いもかなわず・・・というイアソンの振幅の激しい人生には、冒険か安逸か・燃え上がる愛か穏やかな恋か、など考えさせられるものもある。メデイアは魔女だが、圧倒的な男性社会であった古代ギリシアに「女が取りうる最大の復讐」を見せつけた、と考えると、彼女を単なる悪女とは片付けられないのではないか。このシリーズ、解説も充実しており読み応えがある。

著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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